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差別するつもりはないが相性の悪い子がいる 平等に愛せない

差別するつもりはないが相性の悪い子がいる 平等に愛せない

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

兄だけ大事にされていた
妹だけかわいがられていた
そんなわだかまりを大人になってもぬぐえない。

この中には、
兄は4大に行かせてもらったのに、
女だから短大で良いと言われたとか
実家から通学できる所で良いと言われたといった、
傍からもわかりやすい話もあります。

しかし、多くはもっと見えずらいものです。

同じを事をしたのに自分はほめてもらえなかった。
喧嘩をすると自分だけが叱られた。

不満でしかたがないかったので、
親に気持をぶつけた事もあるけれど、
同じようにかわいい、何を僻んでいるの、と言われた。

思い込みなのだろうかと自分に問い返してみるが、
そんな事はないと自分の中から返ってくる。

カウンセリングの中でそんなお話しをうかがう事もありますが、
熱心に親を介護しながら、
「身の回りの事は私を頼るんだけど、
本当に待っているのは兄なの。
それが、悲しいんだけど
頼ってくるるだけ嬉しいような所もあって・・
損な性分よね」と苦笑いしていた娘さんを思いだします。

まだ、そう思える方は、
不平等なりに大事にしてもらった感じを持てているのかもしれません。

可愛がられた覚えはないのに、
親にも兄妹にも、介護はあたり前のように言われた。
あげくは、相続の時は平等だと
住んでいた家を売る事まで求められた。

これでは、兄弟仲良くというのは
無理があるように思います。

兄弟仲が悪いのは親の責任か?

すべてとは言えないけれど、
かなり責任はあると思います。

しかたがない、あの子は可愛げがないから
と言ってしまえる方には、これ以上お話しのしようがありません。

どの子もかわいいと思っているが、
何となく相性のような物があって平等に扱いきれていない。

それでも、同じように大事にしたいと思っている。

そんな方の為に、
子供から不平等に扱われたと思われない
親の考え方や振る舞い方を考えてみました。

受け取り手のある話ですので、
これですべて解決するとは言えないと思いますが
当事者である時は見えにくい事もあると思いますので、
何かの参考にしていただければ幸いです。

比較しない→評価しない

子供を比較しない、と申し上げると
そんな事はわかりきっていると思われる方もおられるでしょう。

しかし、実際にできているかというと、
微妙な所があります。

比較しないというと、
お兄ちゃんは成績が良かったけど
あんたは出来が悪い、といった事は言わない。
といったイメージでとらえられる方が多いと思います。

もちろんその辺りも大事なのですが、
あんたはおとなしいから・・
あんたはしっかりしているから・・
そんな言葉も子供にしてみれば比較ととらえられる事があります。

褒め言葉も重圧だったりします。

比較というより、評価が問題といった方が
伝わりやすいかもしれません。

そんな事を言われたら何も言えなくなる。
いちいち意識する方が不自然と思われる方も
いらっしゃるかもしれません。

そんな方は
○○ちゃんは××という言い方はしない、
とだけ決めていただくだけで良いと思います。

○○ちゃんの△△という行動は××というのはかまわないと思います。
××の部分は親の気持が入ります。

仕事に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。

おまえはミスが多いと言われれば、
反省よりも人間性を評価されたような不快感が先にたちます。

おまえの仕事ぶりにはハラハラさせられると言われたら、
自分を振り返らないわけにはいきません。

前半に主観が入らない事は大事なポイントです。

先日、ネット上で、
親から「親の機嫌のとるような物の言い方をして
いやらしい」と言われた事が忘れられない、という記事を見ました。

これは最悪です。
前半がすでに決めつけなのにそれに追い打ちをかけて
人間性まで否定されては立つ瀬がありません。

子供を頼りにする 感謝する

子供が親に感謝をするとか、
介護が必要になってからの話ではありません。

子育ての中で親が子どもを頼り、感謝するのです。
特に、我慢をさせがちな上の子供に対しての姿勢。

実際は頼りにしている事に気づいて言葉にする。

親に、お兄ちゃんでしょ、お姉ちゃんでしょ、と言われた
うまく言葉にならない年齢だったけど、
今思えば、寂しかったとか、腹立たしかったとか
いろいろな感情が動いていた事を思いだせる方も多いと思います。

親にしてみれば、上の子がしっかりしてくれれば助かるのは
本音の所です。

それならば、そこを正直に伝えるのです。

あなたがここで我慢をしてくれたら、
お母さんはとても助かる。

そんなに難しい言葉ではないけど、
実際は言っていないと思われる方も多いのではないでしょうか。

そして我慢をしてくれたら、
ありがとう助かったわ、という事も大切です。

偉かったね、とほめる事も悪いとは言いませんが、
評価が入ってしまいます。
ありがとう、の方が響きます。

親の役に立つ事は誇らしく嬉しいものです。

子供気持は変わる 同じパターンで進めない

買い物に一方の子を誘う。
いつも付いて来ない子は声を掛けない。

それが当たりまえになっていたら、
大人になってから、出かける時に自分は声もかけられなかった、
と不満を言われて驚くといった事があります。

そんな事を平等にするなんて日常生活では無理
と思われるかもしれません。

これは毎回、同じように声をかけろという事ではありません。

時々、このパターンで良かっただろうかと
チェックを入れるような感じ。

何か月かに一回、
たまには一緒に来ないかと声を掛ける。

同じように、いい年して親と出かけるなんで、
という反応が返ってきたら、しばらくはそれでいく。

そんな事を繰り返していく。

あの時はこうだったからと決めてしまわない事が肝心です。

何年も後に不満が出てきた時も、
あの時ああいったじゃないか、と言ったら
話はそこで終わってしまいます。

ゴメンゴメンが先。

お母さんはこう思っちゃったんだは
その後、おいおい話していく事です。

子供も人の親になる年になっていれば、
気持は分かちあえます。

それでも、最初にゴメン、と言ってやれないと
いつまでも根に持つ事になります。

自分だけ買い物に置いて行かれた事は
それだけ哀しい事だったのです。

自分に似ている子は難しい

親子でも相性はあります。
これは認めてしまった方が良いかもしれません。

ちょっとイラつきがちになってしまう子供への感情を
我が子を可愛く思えないなんて、と責めると
よけいその気持が暴れだします。

イライラもするよね
と自分に言ってやる方がよさそうです。

似てほしくない所が似てるんだからしかたないね、と
言えればなおいい良いと思います。

実際、自分に似ている子供の方が
上手に接していくのは難しいと思います。

それも意識できない深い所が似ている時。

自分がうじうじしがちな時に
うじうじしている子供にイラつく事があっても、
ああ、自分そっくりで嫌になる、と苦笑いできます。

本当は自己主張が強い。
それでも、社会でうまくやる為に抑え込んでしまった。
言わない自分が当たり前になって自分でも主張しない人だと思っている。

そんな時に、子供が自己主張すると
ひどくイライラするといった事がおこってきます。

同族嫌悪は我が子でも同じです。

こんな時はイライラしてはイケないと思わない方が良いです。

思っても無駄。
よけいイライラしてきます。、

イライラもするよね。
似てほしくない所が似てるんだからしかたないね。

自分に言うとともに、
ある程度の年齢であれば子供と分かちあうのも良いかもしれません。

お母さんはこんな自分が好きになれないんだけど、
あんたも変な所が似ちゃったね。

これで絵に描いたような仲良し親子になれるわけではありません。

表面的な関係はほとんど変わらないかもしれません。

それでも、相性の良い子、従順で扱いやすい子とは
また一味違った深い所での分かち合いも良いものだと思います。

大人になった時に、じんわり効いてきます。

子供を平等に愛せない 子供と相性が悪い事で悩んでおられる方に私ができる事
噛み合っていない部分をご一緒に見ていく事。その子に合わせたコミュニケーションを考えていく事

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