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生活をしばりたがるパートナー 愛情なのか 結婚して幸せになれるか

生活をしばりたがるパートナー 愛情なのか 結婚して幸せになれるか

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

今日、お話しする拘束は体のお話しではありません。
生活全般を規制するといった事です。

付き合っている時なら、一緒に過ごしていない時間の詳細を知りたがる。
ラインは即返事しないとひどく不機嫌になる。

過去の交友関係を根掘り葉掘り聞きたがる。
いまの友達は異性に限らずどんな人か知りたがる。

会社関係の飲み会でも出かけるのを嫌がる。

愛情のように思う時もあるが、ちょっと重い。

これは程度問題で、一言で良い悪いと言える事ではありません。
ただ、ご自身がちょっと重いな。
このまま、結婚に進めてよいのだろうか、と躊躇するなら、
このあたりは知っておいた方が良いと思う事を上げてみました。

パートナーを拘束する心理

パートナーを拘束したがる人は、
一言で言えば、自信がない人です。

あなたに愛されているという自信がない。
深堀すると、誰にも愛される自信がない。

いつ見捨てられるかビクビクしています。

態度は高圧的にで、
自信たっぷりに見えるかもしれませんが、
内面でおびえています。

生れもった特性の事に、
親に愛された実感がないあたりが背景にあるように思います。
これは、愛されていなかった事とは限りません。
うまく受け取れなかったという場合もあります。

そこで満たされなかった愛情をあなたに満たして欲しいとおねだりしている状態。

1~2歳の子供が後押いをするのと
あまり変わらないような感覚が働いています。

まつわりついて、背中におぶさってくるのですから、
重いと感じても当然です。

思いけれども、かわいいから大丈夫という確信があれば
それはそれで良いのです。

重くて潰されてそうなら、その気持ちに正直になることも必要かもしれません。

結婚相手として考える時

拘束が強い彼とやって行こうと思ったら、と
彼のお母さんになる覚悟が必要です。

男性が拘束が強い彼女とやって行こうとする時も、
男性として頼もしいだけではなく、
母性的なかかわりも求められます。
かと言って、男性的な所を免除されるわけではないので、
結構負担が大きくはなります。

それも含めてその人を大事にできそうかが、
生涯のパートナーとして良いかの分かれ目になります。

彼や彼女がどんな人か知る事も大切ですが、
自分がどこまで許せるか、といった事が問題です。

魅力はあるけれど、自分は自由に生きたいタイプだと自覚しているなら
拘束が強いタイプの彼、彼女はパートナーとしてはお勧めしかねます。

結婚には多少なりとも折り合っていく面があります。
夕ご飯に何を食べるか、から、正月の帰省はどうするか
子どもは何人欲しいか、家はどこに買うか。
双方が気持を出しあいながら接点を探っていく。
いちいち意識はしないかもしれませんが、
結婚生活の楽しさはそんな所にあるような気がします。

安定した会社員生活を捨てて起業したいといった事では
かなり良い関係できたカップルでも軋轢はおきます。

ただ、拘束が強いパートナーだと、
昇格できなかったのはなぜなの、とか
誰とうまくやった方が良いんじゃないの、とかまで言いたがったりします。
モラハラの世界です。

携帯のラインを覗いて、女性とのやりとりがあったりすると
仕事上の付き合いでも浮気されたように言いたてたりする事もあります。

自分自身が、人の枠に入るのが嫌なタイプ
相手は人一倍、自分の枠に入れたいタイプとなると、
ギクシャクする事は当然多くなります。

うまくやっていくには、
相手の求める理想の親になって相手をあやしていく事が必要です。

結婚するなら、そこまで覚悟して決めていただきたいと思います。

拘束が強いタイプの相手を変えていけるか

人は変えられないと良く言います。

絶対にできない事ではありませんが、難しい事です。

ついあい始めの頃のひと時は、お互いの全てをわかりたい。
終始一緒にいたいと思うものです。
その時期の拘束は健康的です。

むしろ相手が何をしていても気にならない方が心配です。

それでも、数ヶ月から年単位の交際をして、
あまり変化がないようであれば、
結婚しても同じような生活になる事は予想されます。

交友関係だけではなく、お金の使い方などにも
口をいれられる事は予想しておかなければなりません。

常に愛情表現をして、相手の子供も部分を十分に満足させてあげる事ができれば、
変わっていく事が期待できないわけではないでしょう。

心理セラピーで育て直しと言われる関わりでは
セラピストが親の役割を担っていきます。

見捨てられる事に怯えている小さな子供に
人は信じるに足りる物だと教える。
理屈で納得させるのではなく、
体験させてあげるといった方が良いでしょう。

そんな根気の良い関わりができそうな自分、
そやって関わっていきたい相手であれば
そんなパートナーシップもあって良いかもしれません。

それでも結婚は勧めかねる場合

一回でも手が出た相手なら
どんなに謝罪されても再度同じ事がおこる事は想定しておいた方が良いです。

自分がいなければ、この人はダメになると言いながら
ダメにするプロセスに加担する
いわゆる共依存状態になりがちです。

DVというと特殊な事に思われがちですが、
その片鱗は相手を拘束したがる事の中に見えています。

拘束自体が、暴力だという言い方もできると思います。

どうしているか常に自分の伝わるようにして!
不安で不安でしかたがないから!
といいた接し方はまだ素直なのかもしれません。

言葉での拘束はまだ、コミニュケーション
お母さん役、育て直しが成立するレベルです。

そこに頼れなくなって、
唯一残った腕力でなんとかしようとするようでは
救いようがありません。

自分の愛情でなんとかできるといった幻想はもたない事です。

一人になって、自分と向き合わざる得ない状況を作ってあげる事も
その人の成熟の為には大切な事だと思って関係を断ち切る。

そんな愛情もあって良いと思います。

終わりに

パートナーとの関係は、基本的にはフェアなものであって欲しいと思います。
一緒に生活する、入籍するとなればなおさらです。

甘える事もあって良いし、相手の生活を縛る面も出てきます。

それが、ほぼフィフティ、フィフティであるのが、
健康なパートナーシップだと思います。

一方がもう一人の母親役を常時やれなければならない関係は
危ういものである事は頭に置いておいてください。

特に結婚となると、暮らしのお金や家事育児などが着いてきます。
カウンセラーがお金をいただいて
時間が限られているからできるレベルのコミュニケーションを
暮らしの中でやっていく事は生半可な事ではありません。

拘束の強い人には、そんなタイプの方も多い事は
お伝えしておきたいと思います。

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