「あなたの為」で嫌われた モラハラ妻 モラハラ離婚 にならない為に
- 2019.05.04
- パートナーとしての是非 結婚
- モラハラ

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子です。
恋愛関係や、新婚生活で、相手の為と思ってやってきた事を理由に別れを持ちだされたというお話しは時々ききます。
仕事を探している彼の為に自分も情報を集めては、良かれと思って提案していた。
これからの家庭生活の為に、生活を切り詰めて貯金していた。
それがなんで、もう一緒にやっていけない、理由になるのか。
その気持ちもわかるけれども、ちょっと重いかも、と思われた方もおられるでしょう。
当事者になると気づきにくい所です。
別れを切り出した側の共通した言い分は息苦しい、このパターンで今後も暮らしていく事は考えられないといったこと。
君が一生懸命やろうとしているのはわかる、と付け足してもらえるにして別れたい気持ちが勝ってしまうと、修復は難しい物です。
このパターンをもっている方は、同じ事を繰り返しがちです。
良かれと思う事が、嫌がられるのは哀しいですね。
自分のセンスがおかしいのか、自分に自信がなくなってきます。
そんな事を繰り返さない為に、一工夫してみましょう。
気づいていれば、そんなに難しい事ではありません。
大切な事は人それぞれ違う事を認識する
なぜそんなことになるのかと言えば
大切にしたい事は人それぞれだからです。
大切にしたい物に変わりはなくても、タイミングや表現の仕方も違います。
二人でいる事が何より大切。お互いが、そう思える時は、一瞬です。
1人になりたい時もあれば一緒に過ごしたい時もあります。
自分の一緒に過ごしたいと言うタイミングで、相手が一緒に過ごしてくれないからといって、愛情が冷めてしまったと思う人は、それで相手を攻めてしまいます。
言っている方は愛情表現なのですが、その都度、不満を言われた方は大きなストレスになります。
ちょっとした贅沢を楽しみたいタイミングで、将来の為に節約しましょうと言われるのも面白い事ではありません。
どちらが正しいとかではなく、ズレがあるのです。
自分と相手は違う人間であることを認識するということが大切になってきます
ここでどちらが正しいかと言う話をはじめるとややこしくなります。
私はこう思う、こう希望するけど、相手は違うかもしれない。
違う相手も認めていく。
こちらが違う考えを持つ事を反省したりする必要はありません。
間違っているのではなく、違うだけなのです。
重なる部分があったからこそお互いパートナーとして選んだのだから、重なる部分は重なる部分として大切にしながら他の部分があることを認めていくのです
時間の使い方で言えば、2人の時間も大切にするし別々の時間もそれぞれが大切にするといった感じです。
いつも一緒になければならないとすれば、一人ですごしたい方は自分の思いを飲み込むことになります。
一緒に過ごしてもらう事は、相手に我慢をさせていると言うのは考えすぎかもしれませんが、付き合いはじめの頃に、相手が自分の為に時間をとってデートしてくれた時には、嬉しさと一緒に感謝を感じたのではないでしょうか。その感覚を思い出してみるのも良いと思います。
2人ですごすのが、2人の為に最良と自分は思っていても、相手は違うかもしれないとちょっと思い返してみる、といった事です。
今、一緒に過ごすのに難色を示されたからといって、嫌いになったのか、と相手を問い詰めたりしてはいけません。
一緒に居たいタイミングが違うだけなのです。
お金は喧嘩の種 やりくりはオープンに
交際中のお金の問題は、どちらがデートのお金を持つかといった範囲ですみます。
奢ってもらえば嬉しい。あまりしみったれた男は嫌だ。あたり前におごってもらう女は嫌だけど、いつも割り勘なのも味気ないといった事はあるでしょうが、相手が普段から、どんな金銭感覚で生活しているかまだ、関心を持つ事は少ないと思います。
家庭を持つと、双方が相手のお金の使い方が気になるようになります。
二人とも同じ位稼いで、同じ位のおこずかいを残して後は家庭の財布に入れる家庭もあれば、ご主人の稼ぎで生活費をもらう家庭や、ご主人がおこずかいの家庭。
様々ですが、どちらにしても、相手が家計以外の分もどんなお金の使い方をしているかは気になるものです。
お金使いすぎじゃないの?もうちょっと貯金しない?
この辺りの言動で、ギクシャクしてくる家庭もあります。
特に、働き手に専業主婦 主夫が口にすると、不穏な空気が流れます。
言う方は、家庭の将来を思って言っているのですが、仕事をしている側からすると、自分が働いてきたお金を家庭に提供したあげくにそこまで言われるのは、我慢ならないのかもしれません。
ちょっとした話し方のコツをお話しするとしたら、パートナーに家計簿を見せて、家計のこれからを相談するというのが、一番無難だと思います。
結構面倒な事ですが、お前が節約できていないのだと切り返された時に、データーがあると強いのは確かです。
それができないと思われる方は、自分のある程度、お小遣いを使うとパートナーにも寛容になれます。お金の余裕がないとおしゃるならパートにでるのも良いでしょう。
家計の足しの為に働くという考え方でも構わないのですが、本来は夫が働くべき所を自分が犠牲になっているような感覚で働くよりは、自分のお小遣いの為に働くという方が夫婦はうまくいくような気がします。
完璧を目指すより、ちょっと負い目があって、ごめんなさいね、という位の方が、家庭の中はうまくいくように思うのですが、いかがでしょうか。
期待 激励は重い事もある
パートナーの今後に良かれと思って、目指す試験に関連する資料を探し回って提供した挙句にそれを理由に別れを言い出されたという話をきいた事があります。
これだけきくと、なんで?と思われる方もいらしゃるでしょうが、子供がこの学校に行きたいと言った途端に、その学校の受験対策本を買い与える親を想像すると伝わる物がありませんか。
採用であれ、昇格試験であれそれは期待ではあるけどプレッシャーです。
広い意味でのモラハラとも言えると思います。
期待して応援するのが悪い事なのか?と腑に落ちない感じをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、受ける側からしたら、応援は嬉しいけど、期待は迷惑。少なくとも自分の胸に留めて欲しいというのが正直な所なのではないでしょうか。
ちょっと話は広がりますが、カウンセリングを学ぶと最初の頃にアドバイスをしないと学ぶのも、相手の求めている所とずれるからです。
アドバイスをする側は相手に良かれと思っているのですが、相談する側の気持とずれてしまっている事はおこりがちです。
愚痴を言いたい時に、解決策を提示される。
良いように聞こえるかもしれませんが、聴いて欲しい気持が先行している時にはよけいなお世話になります。
これはアドバイスが適格かどうかとは別の次元の話です。
どんなに適格な事を言っていても、相手が求めるタイミングで提示しなければ、受け取ってもらえません。
もし、相手が求めていない事を言ってしまった事に気が付いたら、さっさと撤収するのが正解です。
ここさえ受け取ってもらえば、相手もうまくいくののに、という気持がよくわかるのですが、そこに執着するとこじれてきます。
提案、提示が悪いわけではありませんが、タイミングは大切な事です。
自分が受け取って欲しい事があるなら、相手がそれを受け取る事ができるタイミングを計る事が大切です。
今、それを受け取れない相手であれば、今のタイミングで相手が欲しがっている物を提示すれば、気持ちよく受け取ってもらえます。
こんな事を言っても気休めにすぎないと思っても、気休めが欲しい事もあるのです。
生活を共にしている相手なら、なおの事、なぐさめて欲しいのか、激励して欲しいのかよく見極めて相手ののぞみにそってあげていただきたいと思います。
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