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心穏やかに生きたい 穏やかな心になるコツ

心穏やかに生きたい 穏やかな心になるコツ

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

穏やかな気持ちでいたいけれども、なかなかそうはいかない、と言われる方は多いものです。
仕事はストレスが多いし、人間関係も不愉快な事ばかり、いつもイライラしてしまう。

そんな方に、穏やかに生きるコツをお話ししてみたいと思います。

これで、ストレスがすべてなくなる、といった夢のようなお話しではありません。気持ちがぶれる事がすっかりなくなるわけでもないのですが、最後の所でゆるがないといった所でしょうか。

それではつまらないと思う方にはお役に立てないと思いますが、結構、現実的に役に立つお話しです。

自分が望んでいる事に正直である事

自分が望んでいる事を見出して、その気持ちに正直である事、は穏やかな気持ちで過ごす為の大切な要素。一番、大切な事ではないかと思います。

自分が何を望んでいるか?
これは結構、難しい問いかもしれません。

勉強なんてしたくない、ゴロゴロ、うだうだ毎日を過ごしたい、といった事でも本当に自分がそうしたい、と思うなら、やってみる。
ただ、結果は引き受けなければなりません。これは、お説教で言っているのではなく、嫌でも自分に降りかかてくる、といった意味合いです。

極端な話ですが、殺意に正直に人を殺す、といった事でも、結果も含めて、自分が望んでいるのかといった事を吟味してみる。

DV、依存症なども、それをサポートするような関係を、本当に望んでいるのなら、決してお勧めはできないけれども、誰も止める事はできないように思います。
できない、というか、そこに介入しようとする事は、当事者にとって余分な事と言った方が適切かもしれません。望んでいるようであっても、どこかに望んでいない所があって初めて援助も成立するように思います。

かなり極端な話から書いてみましたが、勉強したくないけど良い成績は取りたい、とか、主張したい事はあるけど、人間関係を壊したくない、とか、日常的な課題にも言える事です。

そんな時は、しっかり悩む事。

なんだ、そんな事をききたかったわけではない、と思われた方も多いのではないかと思いますが、これはとても大切な事。このお話しを肝です。

葛藤する事は、一定以上の力がだければ、できない事です。
ちゃんと、葛藤できる自分を大切にしていただきたいと思うのです。

犯罪や、依存症に走る人は、沸いてきた感情に抗う力がない、といっても良いと思います。

お金は欲しいけど、犯罪まがいの事に手を出すとか、ギャンブルで儲けようとするのはまずい。
こんな時、人は何で最後の決定をするのでしょうか?
良い悪いといった世間の規範にそって決める事も間違いではありません。
ただ、もう少し掘り下げて、自分にとって何が大切かで悩んでみるのは大事な事だと思います。
堅実に働く事を大切にしたい人もいるし、とにかく今は夢をみたいのだといった事もあって良いかもしれません。ただ、両方をしっかり天秤にかけて、どちらを選びたいかを考えてその望みにそって行動する。

どちらを選ぶにしても、そのプロセスを省かない。
社会的に承認されやすい方を選ぶにしても、他の気持ちがあるのなら、そこも丁寧に見ていく。

物の言い方がきつい上司に、いつも押し黙ってしまう。逆にすぐ食って掛かる。
そんな時も、自分が望んでいるのが、事を荒立てない事だと自覚して黙るのならそれもありだと思います。上に嫌われて損をしても、言わなければならない事があるのなら、主張するのも良いと思います。
ただ、反射的に行動するのではなく、自分が望んでいる自分の気持ちにそった行動か、確認して行動する。

これができると、どちらの行動を選ぶにしても、いつも不本意な事をやってしまっている感じが激減して、穏やかな気持ちですごせるようになります。

高望みしすぎない事

これも言うのは簡単ですが、なかなか難しい事です。

自分の望んでいる事自体、世間一般からみても高望みの事もあります。
高い望みに向かって努力する事が、生きがいや充実感に繋がる事もあるので、すべて否定するつもりはありません。

高望みしすぎない、という言葉がしっくりこない方の為に、こんな言葉はいかがでしょうか・・・息が切れているな、と思ったら、目標を少し下げてみるのも悪くない。

実際にちょっとした努力で手が届く所を目標にして、それが達成できたら次の目標を設定する感じです。
目の前の目標の先の目標は視野に入れながら、それにこだわりすぎないのがコツです。

音楽家になるのを夢みながら、今より一ランク高い練習曲を完璧に弾いて発表会で認めてもらう。
甲子園に行くのを目標にしながら、まず、予選を勝ち抜いていく。その為に、日々の練習をコンスタントにやっていく。

目の前の課題に丁寧に取り組む事は、高い目標を達成している人が、必ずやっている事です。

高い望みを設定して、そこに向かって頑張る事を否定はしませんが、それを設定して言葉に出すかどうかは、どうちらでも良い事のように思います。
実際の行動が大切です。

一番大切な事以外は脇に置く

高望みしすぎない、といった話は目標達成の話がわかりやすいですが、婚活などにも同じような事が言えるように思います。

収入も、容姿も、学歴も、人に自慢できるような人を望むと人の足りない所ばかりが目について、誰とも話が進まない、といったお話しはよく聞きます。あまり自覚されていない事もあるように思いますが、何もかも望んでいるから進展がないんだ、と伺っていると伝わってくるようなケースは結構あります。

こんな時は、目標を下げる、というより、絞る、といった言い方の方が適切かもしれません。
結婚に望んでいる物は何かを吟味して、そこを得られそうな人を選ぶ。

経済的な安定も、何でも打ち明けられ助けあっていけるような関係性も、結婚には必要です。一番望んでいる事がクリアになったからといって、他を捨ててしまう必要はありません。
ただ、ちょっと妥協する方が現実的な事は多いような気がします。

高給だが、仕事人間で面白くない人、と思っても、自分が高収入を基準に選んだのだと思うと、まあそれもしかたがないか、といった気分になれるのではないでしょうか?
これは、結構大切な事です。
高収入や、出世を望んで配偶者を焚き付けながら、家族サービスも同時に望む、自分の愚痴も際限なく言うといった状態だと、どこかで歪が出てきます。出世を望むなら、相手が仕事に専念できる状況を作るのが、現実的です。

逆に、人間性で選んだのなら、給料が安い、といった事は、脇に置いて自分も働いていけば良いのです。
人間性で選んだ人が、感情的になって自分や子どもに手を上げたり、浮気をしたりしたら、激怒して良いと思うのですが、収入云々でぶつぶつ言うのは感心しません。

思い着くままに書いてみましたが、要は、本当に自分が大切にしたい事には妥協しない。それ以外の事は、あまり欲張らないといった事になるように思います。

言葉にしてみるとそれだけの事ですが、渦中に居る時は、何もかも妥協してはいけないように思ったり、二番目以降の望みでも無理だと思うと人生失敗のように思えたりするものです。
自分の見極めが付かないような時には、カウンセリングもある事を思い出してくださればと思います。

一年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

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