オンライン カウンセリングはほぼ三日以内の対応が可能です。

人を嫌いになった 嫌な面を見たと思う時

人を嫌いになった 嫌な面を見たと思う時

これまで好感を持っていた人に、嫌な面をみてしまったな、と思う事は結構あると思います。

人当たりの良い懐の深い上司だと思っていたのに、下請けの人が言いなりにならないと感情的に対応しているのを見て失望する。
彼氏に近い感じで、このまま交際が進むと良いと思っていたけど、女性一般に対する差別的な言い方に一気に熱がさめてしまう。

そんな事は、日常的だと思います。

人を嫌いになった時 人に失望した時の行動

ああ、こんな人だとは思わなかった、といった面を見た時、人は自然に次の行動を探っています。

大きく言えば、嫌な面には目をつぶって今まで通りに付き合っていくか、絶縁するなり距離をおくなりする、といったといった事です。
これは、相手に対する、落胆や失望の度合いによっても変わってきますが、生活の中で付き合っていく事が必須であるかによっても左右されるように思えます。

どうしなければならにというものでもありません。

上司や姑さんなど、つきあわなければならない人に、感情を露わにするのは利口な事ではありません。人はそれを知っているので、それなりにうまくやっていきます。
それが、自分の本音かどうかわからなくなっている人には、一旦、嫌な気持ちもある事を認識しておく事をお勧めしています。

逆に容易に切れる関係もあります。
距離のある関係は、嫌いになった時には楽です。
同僚が昇格して偉そうな顔をするのが気に入らなくても、他の部署に行ってくれれば、それほどイライラしないですみます。
同窓会で、誰が出世していようと、自分なりに幸せであれば、大した問題ではありません。

気持ちの上でやっかいなのは、距離を自分で調整できるような関係かもしれません。
調整できるのだから、良いようにすれば良いのですが、そのあたりが人の気持ちの面白い所かもしれません。

サークルなどで、それまで仲良くやってきたのに何かをきっかけに嫌いになった人がいる。退会しても良いのだけど、それまで積み重ねてきた関係性は捨てがたいといった事もあるでしょう。
その人は嫌になったけど、この場は好きといった事もあります。

そんな時は、すぐに進退を決めない方が良いと思います。
露骨に心を病みそうな対応をされているわけではない、顔をみると面白くないだけ、どいった場合は、決める事を保留にするのが、お勧めです。
退会を宣言してしまうと、もどりにくい事もあるので、体調を理由に休んでも良いのではないでしょうか。

休んだり、気が向いたら出席するといった事をやっていると、嫌になった面が気にならなくなってしまう事もあります。嫌いになった人の嫌な面が、ますます目について辛いようであれば、その時点でやめれば良いのです。

嫌な面をみたら嫌いになっても良い

すぐに、自分の尺度で人の好き嫌いを決めて、同じ尺度で人をみるように求めてくるといった人には閉口します。

ただ、それとは逆に、人を嫌いになる事を過剰に嫌がる人もいます。怖がるといっても良いかもしれません。
人を嫌いになると、自分が汚れるような感覚があるのでしょうか。
誰からも嫌われている人を庇う事は、悪い事とは言えません。本人なりの理由があっての行動だとみてあげるのも大切だと思います。それでも、人の悪口なんて言うものじゃない、と感情的に言うのは、バランスを欠いた話だと思います。

人を嫌いになれない人は、自分の中にある人を嫌う気持ちを虐めている事が多いように思います。

あの人のあんな所が本当に嫌、というのは、自分の本音の味方になってやる事です。

そこにしっかり立った上で、自然に行きつけるのなら、まあ、そんなに悪い人ではない、といった所に行きつくのが、お勧めです。
そこをショートカットして、世の中に悪い人はいないのだから、人を批判的にみるものではない、といった所にもっていくと、どこかで溜まった不満が漏れ出る事になります。

清濁併せのむ力

心理療法の世界では、白黒どちらかに決着をつけようとするより、曖昧なものを抱える事ができる事が大切な事だとされます。

清濁併せのむとか、グレーゾーンを抱える、アンビバレンツを抱える、といった概念です。

理想の人と思えた上司の嫌な面を見てしまったり、尊敬していた先輩の要領の良さが鼻についたり、そんな時に、嫌な面は嫌な面。
それでも、それがその人のすべてではない、といった見方ができるのが、幅が広がる。人としての器が大きくなる事ではないでしょうか?

私自身、心を学び始めた時には、心を学んでいくと、人に怒りや恨みを感じない人間になれると期待していたような所がありました。

それなのに、自分の中のネガティブな感情に対する感度は上がっていく。
そこに戸惑いはありましたが、ネガティブな感情も味わいきる事で手放す事ができる。自分の怒りや恨みを認識する力があってこそ、人の痛みもわかる、といった事が、わかってきたように思います。

Follow me!

PAGE TOP