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自己判断する人に困る 自己判断できない人に困る 仕事 職場 の 判断基準 が わからない

自己判断する人に困る 自己判断できない人に困る 仕事 職場 の 判断基準 が わからない

看護師、心理カウンセラーの渡辺由紀子です。

下半期に入りました。
職場の新入職員は、独り立ちできたでしょうか?

何とか、一人分の仕事を振れるようになってきたあたりで、よく話題になるのが、自己判断の話です。

あの子は、気が利いているようだけど、自己判断するから気をつけた方が良いとか、逐一、意見を求めてくるもう自己判断もしてもらえないと、といった話題で給湯室や休憩室はもちきりだったりします。

新人にしても、自己判断するなと言われるから相談しているのに、疎まれる。自己判断したらしたで、勝手な事をやって、と怒られる。
やってられない気持にもなります。

どんな順序で考えていけば、余分な事で、怒られないですむか?
どんな風に話をしていけば、新人、部下、後輩がやって良い判断と、やってはいけない判断を区別できるようになるのか?
今日は、そんな事をご一緒に考えていけたらと思います。

自己判断してはいけない時

迷う時やルールに精通していない時は自己判断しない

これは、自分で決めて良いのだろうか?
ほんの少しでも、そんな気持が動く時は、組織の中では自己判断はしないのが正解です。

理由は簡単で、間違っているかもしれないからです。

そして、間違っていた時、自分一人で責任を負う事になります。
本当の事を言えば、社内では自分が責めを負うにしても、会社が責任を負うのです。

これは、倫理的に間違っているとか、その一つの案件の扱いが間違っているという事と同じではありません。
成文化されたマニュアルがある場合は、まだ、その通りにやれば良いので簡単です。不文律、経験則などで回っている事は、指導する方も意識して教える事が必要ですが、新人も積極的に約束事を学んでいかなければなりません。

例えば、明らかにクレーマーと思われるお客様からまたクレームが入った、といった場面を考えてみましょう。
理詰めで反論という判断もあれば、頭を下げておくという判断もあります。

ちゃんとした組織なら、そんな顧客に対する対応には、会社の基準があります。あまり良い表現ではありませんが、概ね宥める方向でしょう。
自分は、どう判断して良いかわからないなら、ぎこちなくても決まったようにやるのが正解です。

辣腕の先輩が、理詰めで相手を黙らせたのをみても、真似をしてはいけません。
会社の名前を背負って、客とやりあって良いのは、ずっと上の人だけです。

自己判断して良い時 しなければならない時

自己判断して良いのは、職場のルールがわかっている時です。

正確には、自己判断ではなく、職場のルールにそって、自分が判断・決定をするという事になります。
このあたりが、ごちゃになるのだと思います。

職場に自己判断はありえない、くらいに思っていた方が、若いうちは嫌な思いをしないですみます

職場のルールも、すべて成文化されているなら良いのでしょうが、多くは不文律です。
それでも、その職場で気持よくやっていこうとするのなら、そのルールはできるだけ把握しておく必要があります。

初めて仕事についたのなら、1~2年は、判断できる事も、こうしておきます、といった報告は入れておいた方が無難です。
迷っている時なら、「こうしていこうと思うのですが、それで良いでしょうか?」と言うのが丁寧です。

判断できるという事をアピールする上でも、上司や先輩を立てる上でも、結構、気の利いた言い方ではないでしょうか。

状況だけ言って、どうしたら良いでしょうか?と言うと、判断できない奴というレッテルを貼られる事もあるので、ここまでは考えられたという事は言った方が良いです。
現場では、一言二言の違いですが、結構、評価に開きは出てきます。

判断基準を見極める難しさ

ルールが場所、時代でかわる事

ルールというと、不動のもののようですが、これが結構、変わるのが嫌な所です。
場所によっても、時代によっても代わります。

30年位前は、宅配業者がお隣に物を預けていくのは当たり前の事でした。
今、そんな事をする会社は良識がないとみられてて、お客さまはいなくなるでしょう。

病院では、宥めすかしても、検査やリハビリに行ってもらうのは看護師の大切な役割でした。
訪問看護で、同じようにリハビリを勧めたら、もう来なくて良いと言われて、どんな物の言い方をしたのだと上司に問い詰められたのは苦い思いでです。

仕事にまつわるルールは、そこのルール、約束事。
それはそれで、割り切った方が楽です。

一つ一つ、それはおかしいと言っていったら切りがありません。
それが、ルールになって来たのには、それなりのプロセスがあります。
変えていこうとするには、それなりのエネルギーは必要です。

どっしりと、その場所に根をはって、おいおい物を言っていくような姿勢があれば、変えていこうとする事は大切な事です。

ただ、性急に、自分のルールで動いてしまうと、悪い意味で自己判断する困った人になってしまいます。
組織の中で、足場を失わないように充分注意していただきたい所です。

指導的な立場の方に向けて、書いた記事です。併せて読んでいただければ幸いです。

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