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専業主婦 つまらない 負い目がある VS 外で働くのは辛い

専業主婦 つまらない 負い目がある VS 外で働くのは辛い

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子です。

勤めている友達からは気楽でいいじゃないのと言われるけれども毎日が本当につまらない。
生きている実感がない。
このまま歳をとっていくと思うと自分の人生全部があってもなくてもよかったようなものののように思われる。
40代の専業主婦の方の典型的な悩みです。

それほど特別な仕事をしていたわけではないけれど、お給料もらって趣味にお金を使っていたOLの時代は楽しかった。
子供が小さい時はまだ子供育てるだけに精一杯だったしそこに生きがいも感じていた。
今となっては子供も一緒の時間を過ごすのをあまり喜ばない。家族旅行を計画してみても、付き合わなければいけない?と行った反応する。
夫も自分の仕事に忙しくてあまり話を聞いてくれない。特に不仲と言うわけではないけれども、この人でなければならなかったのだろうか、といった思いにとらわれることもある。

勤め続けていれば人の上に立って、自分らしい仕事ができたように思う。
そんな事を考えると、あの時家庭に入ってほしいと言われ従ってしまったことに、恨みがましい思いが湧いてきたりもする。

そんな方から、時間もできたし私らしい仕事ができないものだろうか、といったご相談を受けることがあります。

考えようによっては贅沢な悩みとも言えるのですが、人は周りの状況がいくら恵まれていても、心が満たされていないと本当に幸せであることができません。

40代さらに歳を重ねた50代60代をどうすれば充実した思いで生きていけるのかをご一緒に考えてみたいと思います。どうしても、生活を支える為に、ある意味、いやいや働いてきた私の体験がベースになるので、そのあたりは差し引いてお読みください。

ますは人生の棚おろし

これからの年代に充実して生きるために、まずやらなければならない事は今自分が持っているものの再確認です。
心理療法の世界ではリソース=資産と言われるものを探していく事です。

どんなものを積み重ねてきたか、何なら人並み以上にできるか、もしくは人並み以上になるために努力を惜しまい気持になれるのか、といったことを整理していく事です。
特別な才能もないし、家事も一通りやってきたけれども、その延長で食べていけるとは思えないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
それでも体を動かして働くこともできるし、常時自分を必要とする家族がいるわけではないといった状況はまずしっかりと認識してみることです。

料理が得意な人がすべて料理研究家になるわけではありません。
そこにしっかり意識を向けることも大切なことです。
社員食堂や学校の調理の補助といった仕事は自分が働こうと思ったときには視野に入っていないことも多いものです。そんなことするぐらいだったら、家に行ってのんびりする。今更若い人に指示されながら単純な仕事するなんてまっぴらと思われるのでしたらそれはそれで良いのではないかと思います。

ただ長い間働いてきた人がまぶしく見えるようでしたら、その人たちも下働きから積み立ててきた年月があると思って見て下さい。

私は私なりに精一杯家のことをやってきた。子供にも存分に手をかけてやれただから私の人生はこれで良かったのだという納得を持っていただくのも、良いかもしれません。今の持て余すような自由な時間は自分へのご褒美だと思うこともできます。

そこに納得すると、趣味に存分に時間を使うことやボランティア活動することなどでも充実した時間を過ごすことができるかもしれません。

それでも、仕事がしたい時

それでも社会に出てみたい、お金につながる仕事をしてみたいといった気持ちもわかるような気がします。

そんな時は慎重に進めていってください。
それまでの生活のパターンが自分が家事全般を引き受け夫が経済面を担ってくれているのでしたら、そこいきなり崩そうとする事は危険です。

実際、自分が家のことに時間を避けなくなる。
そのかわりに、夫に背負わせていた経済的な責任を、お金を家に入れることで軽減できる。その見返りとして夫にせめて自分の身の回りのことは自分でやってもらう。

ごく真っとうな考えですが、現実的には、結構ハードルが高いものかもしれません。
ご主人の給与の半額にでも相当する給与を、長い間、家庭にいた主婦に払ってもらえるかどうかわかりません。

仕事をするにしても、本当に子供が手を離れたことによってできた、隙間時間にできる範囲から考えてみる方がリスクは小さいと思います。

家庭のために自分を犠牲にしてここまで来たのだ。家族を優先する事はもうしたくない。
ここまで決断できている人なら、家庭を壊してしまうこともやぶさかでは無いと思います。

そんな方は、自分の収入で生活が成り立っていくのかといったことを、しっかり吟味していただきたいと思います。

別れることが良いとか悪いとかは、第三者が口出すことではないと思います。
ただお金の事はかなりリアルなことです。
夫とほとんど変わらない位ずっと経済面を担ってきたと言う方であれば、離婚は心の問題だけを取り扱えば済むのですが、働いた経験がほとんどない。働いてにしても、数時間のパート程度と言う方でしたら、生活をどのように成り立たせていくかということから考えなければなりません。

子供が成人していれば負担は少ないですが、養育費と言う名目で家計を支えるお金を受け取ることもできなくなります。

いろいろな不満があっても子供を一緒に育ててきた中では培ってきたものもあると思います。
衝動的に、分かれてしまっても良い、と思うことがあるかもしれませんが、実行に移すためには、いろいろな人の意見も聞きながら、お金と心の面両方からしっかり吟味し
ていただきたいと思います。

職場は楽園ではない

そもそも働いて生きていく事はそんなに素敵なことなのでしょうか。

隣の芝生は青いと言われます。
長い間主婦をやってきた方の目には、働くことが少なくともお金と言う形で評価される会社員はまぶしく映ることもわからないではありません。

それでも長いこと働いてきた身からすると、そんなに楽しいことばかりではないよと言いたい感覚の方が強いように思います。

ご主人との力関係はあると思いますが家庭は自分の城です。
自分の思うように振る舞うことができるでしょう。これもご主人の親を抱えていたり、ご主人が経済力を盾にとって威圧的に接する場合もあるので、一概に言えることではありません。
それでも、会社は明らかにお金をもらうと言う事のために、自分を売り渡したさなければいけない場所です。これが自分の技術や能力と言うことに限られるのでしたら当然の事であり、評価されればついてくる喜びも大きいと思います。

しかし、自分の人としてのプライドのようなものまで売り渡さなければいけない場面もあります。
特に得意でない仕事をしている場合や、自分なりにこだわりがある仕事を指示によって進めなければならない場合などはそんな側面が強くなります。

会社は利益を生み出す場所であって社員に生きがいを提供する場所では無いのです。
たまたまそこが噛み合って大きな生きがいを感じられる場合もありますが一部の職場、あるいは仕事のほんの1わずかな側面でしかありません。
多くは自分の力に余ることを求められ、息を切らしてそれに応えることで給料をもらっているというのが現実かもしれません。

お勤めで嫌な思いを経験すると、起業といった事へのあこがれは強くなります。
それでも、起業した知人から、客が来るか来ないか終始気を貼っていなければならないのも大変なものだと言われると、そんなものかなと思います。

人は結局、無い物ねだりなのかもしれませんね。

手元にある物を大事にしながら、現実的に一歩ふみだすにはどうしたら良いか?
私自身も自分の問題として、考えて見たいと思います。

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