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断れない 嫌と言えない 気まずくならずに Noを言う方法

断れない 嫌と言えない 気まずくならずに Noを言う方法

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子です。

断れない、人に物を頼まれるとことわれないという方がいらっしゃいます。

内容はいろいろですが、多く分けると、仕事や幹事などの役割と、誘われると断れないといったお付き合いに関する物がありそうです。
両方が絡んでいる事も珍しくありません。

ついつい引き受けてしまうけど、それほど苦にならないという方は良しとしましょう。
そんな人の中にも、断ると嫌われそう、という思いが隠れていたりしますが、頼まれごとの範囲が無理なく引き受けられる範囲、ちょっと貸しを作ったような感じでいられるのなら引き受ける事も潤滑油です。そこを深掘りする必要はありません。

本当は断りたい。
嫌でしかたがないのだけど、ことわれない自分が情けない。

そんな方と、断るという事を考え見たいと思います。

引き受ける事・断る事のメリット、デメリット

メリットとデメリットを並べてみる事は、いろいろな事を整理して、決めていく時に役に立ちます。
頭の中で考えるだけでなく、白い紙に縦線を一本引いて、左右に書き分けていくのがお勧めです。

断る事のメリット・デメリットだけでも良いのですが、何かしらメリットがあるので引き受けてしまうのですから、両方書いてみましょう。
二枚の紙でも良いですが、十字に線を引いて一枚に収めた方が見やすいかもしれません。

引き受ける事のメリット

相手に喜んでもらえる。
良い奴だと思ってもらえる。
そこまでやってきちんと責任を果たした事になる。
人助けになる。
できる人と見てもらえる。

そんな事があがってくるのではないでしょうか?
できるだけ、具体的に、できれば、仕事が早く仕上がって○○さんが喜んでくれる、といったあたりまで書き込めると良いですね。

引き受ける事のデメリット

本当は行きたくない。自分の大事な時間なのに。
今度、やってやったら、当然のように次回も降られるだろう。
都合の良い人になってしまう。
相手を甘やかすだけ。‥等

断る事のメリット

自分の意思をしっかり伝える事ができる。しっかりした人と見られる。
舐められない。
自分の時間や、自分の仕事のペースを確保できる。

断る事のデメリット

嫌われるかも。
宛てにされなくなるかも。
もう誘われなくなるかも。

四つの枠を見比べる

四つの枠を眺めていると、自分がどうしたいのか、段々決まってきます。

正解はその人、その場面によって変わってきます。
おんまりやりたくはないけど、言われてみればそこまでやって当然という納得に行きつく場合もあれば、納得は得られないけど、断る事のデメリットを考えると断れない。断れない事にはしぶしぶながら納得したという方もいらっしゃる事でしょう。

ただ、これは一定、心が健康な状態にある方の場合です。

察しの良い良い方はお気づきだと思いますが、四つ目の枠、断る事のデメリットに乗っ取られてしまう方もいらっしゃるのです。

嫌われる、宛てにされなくなる、誘ってもらえない・・本当か?

嫌われたくない。宛てにされないのは辛い。誘ってもらえなくなるのは寂しい。
そんな気持に嘘はないと思います。

ただ、それが起こるのは本当なのでしょうか?

バイロン・ケイティという方が作ったワークの最初の部分を借りて解きほぐしてみたいと思います。

「断ったら私は嫌われる」と言ってみる。

「それは本当ですか?」
100%嫌われるわけではないな、と思えたら充分です。

「それが本当だと絶対に言い切れますか?」
まだ、きくの?絶対じゃないよね。

ワークの続きはあるのですが、この、絶対じゃない。自分がそんな推測に乗っ取られている事に気づいていただければ今の段階では充分だと思います。

「仕事の頼みを断ったら、次からは宛てにされなくなる?」

本当でしょうか?
無理を承知で断って、納期に送れる方が、宛てにされなくなる可能性は高いのではないでしょうか?

次にも、当然できると思われて、余分な仕事を回される可能性も考えておかなければなりません。

「誘われた時、断ったら、次から誘ってもらえなくなる」

その人と、本当に付き合いたいのですか?異性でも同性でも同じです。
本当に付き合いたいのなら、無理をしても都合をつけるのではないでしょうか?

付き合いたいかどうかで悩む相手とは、それほど付き合いたいわけではないのに、断ったら付き合ってもらえなくなるのが怖いのはなぜでしょうか?
自分は人に好かれないという極端な思い込みがあったり、誰にでも好かれなければならないという思い込みがある場合があります。

「私は人に嫌われる」

そんな思い込みにも、「それは本当ですか?」ときいてみるのです。
だって、あの人にもこの人にも嫌われた。

「それが本当だと絶対に言い切れますか?」

親しくしてくれた友人や、家族の顔が浮かんでくるのではないでしょうか?
疎遠になっているなら、連絡してみるのも良いでしょう。

断り方には相違工夫を

断って良い事はわかってきたけれども、実際にどう断ったら良いかわからないという方もいらっしゃいます。
ここは工夫のしどころです。

気ごころのしれた相手なら、あまり考えすぎない方が逆に良いかもしれません。
仕事なら、今手一杯だから。遊びの誘いなら、また今度誘って、で充分です。

そんな友人を増やしていく事も長期的には考えておいた方が良いでしょうが、今回は少し上手に気遣いを示す方法を考えてみたいと思います。

仕事を断る

こういう形の方がお役に立てる・・を示す

異動や昇格は話が来た時は、ほぼ決まっている事も多いと思うので、こういえば断れるとはいかないかもしれません。
それでも、断りたい時は、是非、一言つけていただきたいセリフです。

「現場の方が、私はお役に立てると思うのです」

持ちだされた事に、自信のなさや不満を言うより、ずっと心象は良いです。

日常の業務でも、一杯一杯の所に、さらに仕事を振られるような時も、これを優先した方が「お役に立てる」というスタンスを示すのはお勧めです。

「まず、これを仕上げる事が、ここでは先決と思いますので」みたいな言い方になるでしょうか。
実際には、そんな事まで手が回らないから、余分な事を振ってくれるな、という事なのですが、それは言う必要はありません。一区切りついたら声を掛けますみたいな事を言うのは親切ですが、辺に期待されると困る場合は言わない方が良いです。

自分を下げる

謙虚も、程度問題なのですが、無理です!みたい事も、言いよう、聴きようでは喧嘩腰のようになりそうな時に思い出していただきたいのは、「私の力量ではこのあたりまでかと思います」といった言い方です。

これは、自分に正直に使った方が良さそうです。

こいつの力はこんな物か、と思われて不満が残りそうな時は、具体的なできる事を提示した上で言う方が良いと思います。

遊びの誘いなど

これは、他の事情があって断りたい時と、誘って欲しくない時では違ってきますね。

また誘て欲しい時は、残念さを強調する。また誘ってね、とつける。
自分から誘うなど、そんなに難しい事ではないように起き思います。

誘って欲しくないけれど、日常的に顔を合わせるので、気まずい思いはしたくないといった場合はどうしたら良いでしょうか?

無難なのは、人ではなくて、誘いの内容に興味がない事を示す。
飲めないんで、とか、カラオケは音痴なので苦手とか、嘘も方便です。
これでも、いろいろ別の企画を練っては声をかけてくるなら、同性異性にかかわらず好感を持たれているのだと思います。

たまには乗ってみる気持になるなら、それも良いですが、断りたいなら、人と騒ぐ事自体好まないといった言い方もできます。

いわゆる、デートのお誘いを断るのは、全く相手を傷つけない事は無理があります。
二人だけで会う関係ではないと思う、というのが、まだマイルドで意図が伝わるように思いますが、いかがでしょうか?

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