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人に嫌われた時の対処法 自分を嫌っている人とどう付き合うか

人に嫌われた時の対処法 自分を嫌っている人とどう付き合うか

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

人に嫌われるのは悲しいものです。

取り立てて好きでいてくれなくても良いけど、
嫌わないで欲しいと思うのはごく自然な事です。

人は一人では生きていけないのですから、
敵はつくりたくありません。
自分を嫌っている人がいるという事は、
動物で言うなら、自分を食い殺そうとしている奴がいるのと
同じ事です。

動物なら、反射的に戦うか逃げるか反応に入ると言われています。
人間も動物ですから、反応だけで動くと同じ事をします。

それが意味がないわけではないのですが、
せっかくですので、もう少しうまい対応がないか
考えてみたいと思います。

嫌われた事を疑ってみる

自分が嫌われていると思うのはどうしてですか?
嫌いと言われた、と答える方はめったにいらっしゃいません。

大概、避けられたとか、
誘ってもらえなかったとか、
相手のものの言い方が、とか
おっしゃいます。

そんな時に、自分のフィルターをかけて相手を見ていないか
一度、疑ってみる。

認知行動療法の初回のセッションで、
上司が不機嫌な時、何を考えますか、といった事を伺う事があります。
自分が何かミスをしたのでは、と考える人はビクビクするし、
奥さんと喧嘩したんだろうと思う人は平気で放っておけます。
同じ相手でも、両方の可能性があるし、
時によっても違います。

意外に変わらないのは、
自分の反応のパターンです。

自分を追い込むようなパターンをお持ちの方には、
別の可能性がある事を認識していただけるように働きかけていきます。

人に嫌われていると感じた時に、
それを感じさせた相手の言動が本当にそうなのかを疑ってみる。

誰にでも皮肉っぽい物の言い方をする人で、
自分がそれが嫌だった。
案外、嫌っているのは自分の方だった、という事もあります。

飲みに誘われないのは、
職場の仲間だけど、共通の趣味がないので相手が遠慮したという事も
よくある話です。

嫌われているとは限らないのです。
逆に嫌われていないとも言い切れません。

ただ、何かにつけて自分が嫌われていると思う癖がないかは
疑ってみた方が良さそうです。

嫌われた時どうしたら良いか?とききたくなる方の多くが、
そんな癖を持っているように思えます。

なくそうと思う必要はありませんが、
出てきた時に、ああまた出て来た、と思えると良いですね。

自分がその人と、どんな関係を作っていきたいか考える

自分を嫌っている人にどう接するか?というご質問には、
好かれるには、
少なくとも嫌われない為にはどうしたら良いかというニュアンスがあるようです。

放っておいて良いのではないですか
といったお答えでは満足していただけそうにありません。

それでも、嫌われた人との関係を考える時は、
良い関係を作るから、絶縁するまで、選択には幅がある事は頭に置いていた方が良いと思います。

その人を嫌いになるもの一つの選択

嫌われた時、自分に非があると思って好かれる努力をする必要があるとは限りません。
自分を嫌いな人を嫌う自分を認めてしまう、というのも一つの選択です。

これは嫌う態度をむき出しにしろという事ではありません。

あんなに私を嫌うのだから私だって、嫌っても良いよね
と自分にOKを出してやる感じです。

人に嫌われる辛さの一面に、
自分を嫌う人が嫌でしかたがないのに、
人を嫌っている自分も嫌だという事があります。

人の悪口、陰口を平気で言う人は、
人を嫌っている自分が嫌だといった感覚はないように見えます。
そうでなければ、人を嫌っている姿を見せるような事はできないでしょう。

悪口は本音なので、案外悪口を言っている人は嫌われないと書いた事があります。

悪口を言える人は楽そうに見えます。
人の悪口を言ったら自分がどうみられるかで悩んでいるとは思えません。

誰とでも仲良くやっていこうという姿勢は大切です。
悪口を言う事を真似る必要はありませんが、

人を嫌っていたって良いんじゃない。
私悪くないもん、という姿勢は真似てみても良いかもしれません。

距離を置く

できるだけ近づかない、というのも立派な対処です。

これも当たりまえのようで受け入れにくい方がおられます。

逃げるようで抵抗があるとか、
どこかで、ちゃんとお近付きになって、
仲良くできないといけないと思ってしまうようです。

相手が嫌っているのだから離れてあげるのが
親切だと思う事です。

職場であれば挨拶と仕事上のやり取りができれば充分です。
こちらが挨拶をして相手が返さなければ不愉快ですが、
周囲の人が見ています。
雑談ができなければと悩む人も多いのですが、
オマケもオマケ。

あまり立派なコミュニケーションを目指すと
よけい話ができなくなります。
礼節さえ欠かなければ良いと割り切ると、
案外、それ以上の話ができたりします。

社会常識の範囲でみんなに嫌われる行動をしなければ良い

嫌われた時の対処について書いてきましたが、
つまらない事で、嫌われない事は大切だと思います。

これを言って、相手が嫌っても構わないと思って言うなら、
嫌われがいもあるかもしれません。

ただ、嫌われなくても良い事で嫌われないに越した事はありません。

身なりに構わないなどは最たるものです。
遅刻や当日休が多い。
上司や先輩にタメ口。
挨拶しない、返さない。
報連相ができない。

常識だと思う反面、これができない人を
大概の職場で思いあたると思います。

このあたりは、誰かにではなく
誰にでも嫌われる事であり、
意識すれば簡単に修正ができる事ですので、
覚えておいてください。

特定の人に嫌われる事があっても、ここがきちんとしていると
多くの人が、良識のある人だとみていてくれます。

特定の人に嫌われても、
嫌っている方に問題があるような構図になります。

自分が職場をはじめとした集団で、居心地よくすごす為には、
そんな仕組みは作っておくに越した事はないと思います。

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