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親が憎いわけではないが 親孝行の強要は嫌 母の日が重い

親が憎いわけではないが 親孝行の強要は嫌 母の日が重い

看護師 心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います

連休が終わると母の日。
お母さんを思いながら、楽しんでプレゼントを選んでおられる方もおられると思います。

一方で、期待している親を思うと何もしないわけにはいかない、とか、
自分の気が咎めるような思いので何か贈らなければと思うが
実際には気が重いという方も実は多いものです。

まだ、物ですめば良いと言われる方もいらっしゃいます。

母の日や親の誕生日などのイベント毎に、兄弟がよって親をもてなすので
親族からは親孝行な子供と思われていて、親も鼻が高いようだけど、
子供もとしては重くてしかたがない。

この季節のセッションでは良くきくお話です。
正月前の、実は帰りたくない、とよく似たニュアンスです。

ただ、そう言われる方が、親との関係が著しく悪いかというと
そういうわけでもないようです。

親孝行の強要 を 重く感じる時

重い、重いと言うなら帰省しなければ良い
プレゼントも必要ないと言うのは簡単ですが、
そこには罪悪感が生じる事が多いものです。

親との関係がひどく悪くて、顔をみるのも嫌といった方ばかりが、
そんな気持になるわけではありません。

タイミングがあえば、気が利いた事をして親を喜ばせたい。
という気持を一方に持っていても、イベントとなると、
何だか気が進まないという方もおられます。

自発的にやるのなら良いのだけど、
親や世間に強要される感じがなんだか引っかかる。

子供のころから、親の言いなりにならないとひどく不機嫌なられた
あの感覚がよみがえってくる。
今も思うようにしようとしているようは波動を感じてぞっとする。

言葉にしてみればそんな感じが近いでしょうか。

一方で、感謝もあるし、愛されたい思いもあるので、
そのあたりを無視すると自責の念にかられたりします。

何が自分には大事かを自問自答してみる

こんな時は、自分が何を重いとを感じているのか
どちらの思いをより大事にしているかしっかり自問自答してみると良いと思います。

カウンセリングのテーマに上がってくるような事ですが、
こじれた話でなければ、大概は自分で答えが出ます。

億劫な気持やコントロールされるような不快感と
親の喜ぶ顔を天秤にかけてみるような感じです。

自分が親との外出を喜んでいるいう気持ちにはなれないけど、親の喜ぶ顔が大事
そう思えれば、そこに従って親とすごす1日を設定する。

いい歳をして子供を支配してくる親が鬱陶しい。
極力関わりたくない。
自分の気持ちを大事にしたい。
そこで割り切れるなら、無理をする必要はないでしょう。

自分の気持がどちらよりか、考えてみる。

ただ、実際はどちらかに割り切れない事も多いものです。

愛憎からみあっているのが、普通の親子関係です。
感謝しかありません、というのは胡散臭いように思いますが、
ちょっと鬱陶しいけど、大事にしたいもの本当の気持
といったあたりの方が多いのではないでしょうか。

半歩距離をとる事からはじめてみる

そんな時は、今までより少し距離をとってみる。

どうしても、親の方には手放しがたい気持が働く事が多いので、
子供の側が、意識して距離を置かないとべったりなってしまいます。

べったりを嫌がっているのは子供の方なのなら、
親がどうこう言わないで、自分から距離を置く方が良いと思います。

帰省して泊まっていたなら日帰りにしてみる。
帰省して食事をしていたなら、食事券を送ってみる。

こんな時は、やりっぱなしにしない事が大切です。
親の反応と、それを受けての自分の反応をチェックしてみる。

楽しみにしていたのに、と泣かれるような事が想定される場合もあります。
そんな時、そこまで言うなら来年は帰ろうと思う人もいれば、
そんな所が嫌なんだ、もっと距離を取らねばと思う人もいます。

自分がどんな気持ちになっているか確認してみる。
次からはそこに従う。

案外多いのが、お父さんの静かな休みを過ごせて良かった
と言われて、拍子抜けしたような話です。

子供の帰省は親には楽しい反面負担もあります。
子供は夜の食事会を設定した事で、何かやってやれたように思っていても
親は布団の用意や朝昼の食事で振り回されていたりします。

親に支配されているのが嫌と言うのなら
そのあたりまで目を向けていきたい所です。

切れない関係だから 距離 境界線が大切

虐待されて育って、やっと家を出てきた。
生涯会うつもりもないし、遺骨も引き取るつもりはない。
そこまで、割り切れる関係もあります。

それでも、大概は親孝行をしなければならないような育てられ方はしていない、
感謝するものだと言われると、虫唾が走ると言われる方であっても、
親が老いたら放ってもおけないだろう。
最後くらいはちゃんと送りたいと言われる方が多いものです。

だからこそ、親が高齢になって否応なく配慮が必要になる前に
一回しっかり距離をおいてみる事を提案したくなるのです。

逆に、普段、ほとんど連絡もとりあっていないような関係なら、
母の日を口実に、電話で様子を聴いてみる
といった事もしていただきたい所です。

元気でいるのがあたり前、
特段良くしてもらったとも思っていないので何かあったら考えよう。
それも一つの親子関係の形で、否定できる事ではありませんが、
足元をすくわれるような事も年がいく程に増えてきます。

普段から、ちょっと気を配っていたという事が、
自分の慰めになるような事態もありうる事は
ちょっと頭に置いてもらえればと思います。

何かにつけて、口を入れてくる。
親孝行の証を求めてくるのが鬱陶しいと思うなら、
改めて母の日でもないでしょ、と言ってやっても良いかもしれません。

親子の数だけ親子関係はあります。
自分が大きな負担を感じない、無用な負い目を感じない
その接点を探し続けていくのが、大人の親子関係の基本だと思います。

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