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自分の本当の気持がわからない時 自分軸の作り方

自分の本当の気持がわからない時 自分軸の作り方

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

自分の気持がわからない、自分が本当の所でどうやっていきたかわからないといったテーマはカウンセリングにはよく出てきます。

状況や気持を出してもらって、優先順位をつけていくだけで、結論が出せるのは心のベースが健康な方です。過度に繊細、言い換えれば脆弱な方はそう簡単にはいきません。

自分の気持がわからなくなる原因

虐待されてそだった、とか、DVを受けている、といった方は自分の気持がわからなくなる、と言われていますが、その理由は推測できるのではないでしょうか。

生き延びる為、辛い思いをしない為に、相手の気持を推し量って、それに沿うように生きていくのがあたり前になっているからです。

虐待されているわけではない、大切に育てられた方で、同じような反応してしまう時は、マイクロトラウマと言われるような状態がある事が多いようです。

○○ちゃんは、○○がすきだよね。
××君みたいな子にはならないよね。

自分の好き嫌いまで、親に決められてしまっていた。

そんな時は、暴力はなくても、やはり、この枠を出てしまったら、親に嫌われる。生きてはいけない、といった気持が働くようです。

これが、社会生活を送っていく上で、良くない方に働くとは言えません。
親が求める方向は、概ね、社会でも良しとされている事です。
好きとまでは言えなくても、違和感を感じないで、それに乗って親を喜ばすように振る舞っていたら、学生から新入社員くらいまで、スムーズにこれて、しっかりした家庭でちゃんと育ててもらったと親に感謝している人も沢山おられます。

自分の本音をわかっておく事は大切

それでも、自分の本当の気持がわかっている事は大切な事だと思います。

今日のランチにイタリアンの新しいお店に行きたいと思っていたのに、同僚がいつものラーメン屋に行くと言いだした時、どうするか?

自分の気持を主張して、新しいお店に引っ張っていく事が絶対ではありません。

自分はイタリアンに行きたい事。それでも、友達に従う事を選択した事を自覚できているだけで良いのです。

できたら、ちょっと、掘り下げて、人に合わせたがっている自分がいる事。その気持が、自分のイタリアンを食べたい気持より、ちょっと強かった事あたりまで自覚できれば、なお良いです。

それだけの事がわかっていると、時には、言いたい事を言ってみようか、とか、お局さまは後輩の言う事は一蹴するから、余分な事は言わないでおこう、といった事を自分で選ぶ事ができます。

行為として、変わりはないかもしれませんが、この、自分の気持ちを自分がわかっていて、自分で選ぶ、という事が肝です。

「自分軸」の本当の意味

やりたいようにやる事とは限らない

自分軸で生きるとは、自分が本当に望んでいる結果が得られるように振る舞う事ではないでしょうか?

自分軸で生きる、という言い方は、結構耳触りが良い言葉なのですが、自分の気持をわかって、それを主張するというだけでは、失敗する事もあります。自分軸で行動を選択したのに、周囲との関係がギクシャクして、何かおこったかわからなくなる、といった事はよくある事です。

自己主張して、まわりとの軋轢が生まれる事が悪いわけではありません。

ただ、その時に、軋轢をおこしてもそうしたいのか、といったあたりは、もう一度、吟味してみても良いと思います。

自分が何を望んでいるのか、それを言ったら何が起こるのか、それも含めて自分が望んだ結果なのか、といった事です。

望んだ結果が得られる行動を選択する

イタリアンを食べに行こうよ、と言える事と、仲間と気持良くランチに行く事が拮抗したような時に、自分の食べたい物を主張するか、全体をうまく収めたい、という気持に従って飲み込むか。それじたい、どちらでも良いのです。

ただ、自分の一つ奥にある気持ちを自覚していて、それにそって行動していく。それが自分を軸に行動を選択したという事になります。

やみくもに自己主張をする事と、本当にやりたい方向に自分を通していく事は似て非なる事です。

妥協したように見えても、望む結果を得られる事もあれば、望む事をちゃんと言ったつもりなのに、逆の結果になる事もあります。

人間関係の話しだけではありません。
親に勧められた進学に反発して受験勉強をしないのも一つの選択ですが、自分の奥に、進学したい気持ちがある事をしっかり自覚したような時は、親に従うのはしゃくだといった事は、些細な事になります。

後は、自分が望む結果を得られるように行動するだけです。

自分の本当に望んでいる所を考えて、得られる結果が得られるように行動を決めていく。
慣れれば、意識せずにできるようになりますが、少し練習してでも、身に着けておくと得な習慣です。

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