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会社に行きたくない 職場に行くのが憂鬱 辞めたい は甘えか

会社に行きたくない 職場に行くのが憂鬱 辞めたい は甘えか

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います

満員電車の中で、会社に行きたくない、と検索してしまった方。
そんな方に、仕事を続けるにしても、退職して新しい道を考えるにしても、考えておきたい事をお話ししてみたいと思います。

会社に行きたくないと思った時にやるべき事

行きたくない気持の深刻さをしっかり評価する

これは、周囲の状況の深刻さを評価するとは別の事です。
自分にとって、どれくらい深刻な状況なのかを見ていく事です。

週明けで気が乗らないといった事は誰にでもある事です。
時間が解決してくれる事を自分でもわかっています。

生きがいと言える仕事をしているわけではないので、もっとふさわしい仕事がない物かと思う。
それはそれで、悩みで、軽くみる事ではありません。
それでも、時間をかけて解決していけば良い事です。

仕事の効率が悪くていつまでも一人前になれない。
上司との折り合いが悪くて、些細な事でどなられてばかりいる。
こんな時は、仕事に行きたいなくて当然だと思います。

それでも、職場とはそんなものだと苦笑いしながら、仕事に行ける人もいます。

同じ状況で、何とか仕事に行っているものの、実際はもっと深刻な状態にある人もいます。

自殺するつもりはないけれど、この電車が脱線したら良いのに・・みたいな気持が浮かぶ方。
心の病気など根性がないと言われるだけなので、誰がみても働けないような病気になりたいと思っている人。

こんな人は、結構、深刻な状態です。
病名と紙一重です。

みんな同じ位の仕事ができているのだから、と納得しようとしない事が大切です。

辞めるかどうかは 一定期間しっかり休んだ上で決断する

行きたくない、辞めたいと言いながら、会社に行っている人は、ある意味強い人なのですが、張り詰めた状況は、切れる可能性も強いのです。

この手前で、行けなくなってしまう事も多いものです。

頻繁に当日に休む事があるので、会社ににらまれている、といったお話しはセッションでもよく聞きます。
大概は、何とか行けるようになりたいといったご希望なのですが、そんな方には、休む方向でお話しをする事もあります。特に、一定の期間、一つの職場で働いてきた方(元々は社会に適応して生きていく力のある方)が、そんな状態になっている時は、体も心も限界だという事が多いものです。

休む為には、受診して診断書を書いてもらう、というのが、一番良いのですが、それができる方ばかりではありません。

会社に有給で休めるような規定がなかったり、雇用が非正規だったり、精神科の診断書など出したら、一生出世は望めないという本人の抵抗があったり。

それでも、「休む」は心と体が必要としている事で、それが形になったのが、仕事に行けない、という事なので、無視するわけにはいきません。
よほど体調が悪い時くらいしか有給をとらない職場風土でも、親の病気を口実にしてもせめて一週間休んでみるといった事は助けになります。

眠れない、眠りが浅くて疲労が抜けないといった方は、行きつけの開業医に、眠れないんです、と相談してください。最初から、メンタルクリニックに行く事は抵抗がある方は、まずそんな形で受診されるのが良いと思います。

体を休めながら、近所の公園でも良いので、自然を感じられる所に出てみると、同じ所で回っていた考えが少し広がったりします。

辞める辞めないを考えるのは、その後の話です。
条件は悪くないので、もう少しやってみようか、という事もあるでしょうし、あんな所にいたら自分がダメになる、という結論になる事もあると思います。

どちらも、ご本人にとっての正解なら良いのです。

ただ、心が弱っている時には、大きな決断はしないのが原則です。
休みを取って、頭が回る状態にしてから決めてください。

本当は月単位の休職、心療内科に行く事が多いように思いますので、それができる人はそちらを選択してください。

深刻な状況ではないが 意欲がわかないと感じる時

条件は悪くない。
人間関係も、取り立てて虐められているといった事があるわけではない。
仕事も何とか、務まっていると思う。

自分は病的な状態だとは思わない。

ただ、毎日がつまらない。

仕事とはそんな物だと思うけれども、そこで割り切るにも抵抗があるといった方には、また、別の対処法があります。

転職活動をしてみる

一番、簡単なのは、求人サイトなどで、自分の興味のある仕事を見てみる事です。

もう少し、積極的に動くなら、キャリアカウンセリングを受けてみる、といった事が良いのではないでしょうか。

自分にはこんな可能性があるんだな、という事と、現実ってこんな物か、といった事が見えてきます。
案外、同じ位の条件で他で働く事もできそうだ、といった事がわかってくると、それなら、同じ職場で働き続ける方が何かと有利だから、もう一頑張りしてみるか、といった所に落ち着いてきたりします。

よさそうな職場が他にあった時の方が、注意深く動かなくてはなりません。

職場に見学に行って、雰囲気を見るといった事は大切な事です。
お客様への接遇は、そつなくやっているけれど、職員同士は荒さがしをしているような職場は、ちょっと覗いてみるだけで結構、わかるものです。

仕事にまつわる小さな喜びを見出す (コーピング)

コーピング 対処。

仕事そのものとは限らない、仕事にまつわる小さな喜びを探していくような方法です。
日常生活の中で、無意識にやっている事もありますが、探す事自体をトレーニングだと思って意図的にやっていくのが良いと思います。

月曜の朝、仕事に行きたくない、と思った時に、今日帰ってからの一杯は、休みの日の夕方とは違った美味さがあるだろう、と想像する。

新入社員の女の子が、使えないけど、かわいくてしかたがない。
この前、ミスしてしょげていたけど、気持が切り替わったか声をかけてやろう。

ランチには、新しいお店に行ってみよう。
まず、気の置けない動機で探索して、いい雰囲気ならあこがれの先輩を誘おう。

定時に上がれたら、ウインドショッピングをして、ボーナスで買うバッグを探してみよう。

そんな事を想像して、その状態を味わっていく。

この仕事を立派に仕上げたら、職場での評価が上がるだろう、といった事でも良いのですが、できるだけ、100%実現する些細な事が良いです。

セミナーでは、ビールが好きな人なら、冷蔵庫で冷えている場面、手に取った時の気持、最初の一口の味わい、喉を通っていく時の感触・・と順を追って詳細に思い描くと良いと学びましたが、いろいろな場面に気持が行く人は、それはそれで良いと思います。

それだけの事で、どれくらい気持が上がるのか疑わしいと思う方もいらしゃると思いますが、想定して以上の効果はあるものですので、試してみてください。


仕事意外の大切な物をみつけておく

とりたてて、好きな仕事をしているわけではないが、子供がかわいくてしかたがない。この子の為に、しっかり働いていきたい。

こんな価値観は、今、あまりは流行らないようですが、悪くないと思います。

趣味が高じて、結構なお金をそこにつぎ込んでいるなら、その趣味の為に仕事をすると考えるのも良いでしょう。
うまくいけば、それが仕事になるかもしれません。

たとえそうならなくても、働く原動力にはなります。

気晴らしをしながら、何とか働いている、というより、もう少し、趣味の部分を大切に考えて、その為に働くと考えていった方が、働く為のパワーにはなりそうです。

自分へのねぎらいをベースにおく

仕事は、上をみればきりがありません。

会社は、やればやるだけ、そこまでできて当然だと見て、先の仕事を振ってきます。そこに、仕事の面白さを感じていられる時は良いのですが、実際は息がきれている事も多いものです。

そんな時は、朝、起きて出勤している自分に、よくやっているね、と言ってやる事です。

上司はこれ位当たりまえだというけど、精一杯なんだよ。

良いんだよ、充分によくやっているよ。

自分とそんな対話をしてくと、今日もボツボツ、やるかな。
無理せずに、堅実にやっていくかな、と思えてきます。

仕事に生きがいを見出して、バリバリやりたい、といった方は、その先にそんな働き方を描いていけば良いのです。

小さな自分が、精一杯頑張っている所を、まず、認める。

そんな自分が、どうすれば、機嫌よくいられるかを考えていくのが良いように思います。

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