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向かない 合わない 適性のない仕事 少しでも楽に乗り切る方法

向かない 合わない 適性のない仕事 少しでも楽に乗り切る方法

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子です。

どうも不器用で今の仕事が向いていないように思う。

不器用にもいろいろありますね。
手先が不器用、
人付き合いが不器用、
マルチタスクが苦手なのも不器用と言えるでしょう。

日常生活では、苦笑いで済ませられるよう事も、
仕事が絡んでくるとそうはいきません。

不器用なりに、精一杯やっているんだけど、
怠けているような言い方をされたり、
人間性まで問われるような事があって傷つくというお話しも聞きます。

私の不器用な人間で、そのあたりでは苦労してきました。
半ば居直ってみたり、めちゃくちゃテンションを上げて働いてみたり。
いずれも、良い結果に繋がった覚えはありません。

それでも、仕事の効率が落ちるはずの
定年に近い年齢になってから、職場の居心地は各段に良くなってきました。

仕事として求められる事が少なくなった事もあのですが、
心理療法を学びながら自分の心の持ち方、振る舞い方が
変わっていった事が大きかったと思います。

そんな経験も含めて、
不器用な人が適性がないと思われる職場で生き延びる方法を
考えていきたいと思います。

自分への要求水準を下げる

得意だと思う事は、思い切り高い目標を立てて、
そこに向かって努力するのも良いでしょう。
自分が望んだ所に行きつけなくても、それなりに成果はでます。
まわりの評価に繋がる事もあるでしょう。

それと同じパターンで、不器用だと思う事に取り組む事はお勧めできません。

逆に思い切って、自分に対する要求を下げるのです。
これは、言うのは簡単ですが、結構難しい事です。

ただでさえ人並みにできないのに、
ここで気を抜いたらどんな事になるかわからない。

せめて、頑張っている所位見せないと、
職場に置いてもらえなくなるかもしれない、
といった気持も働きます。

手を抜けという意味ではありません。
まわりの人の頑張りと同じ程度に努力したら、
結果はどうであれ、それで自分は良しとするのです。

これをお勧めするのは、そうしておかないと、
必ず他の部分でひずみが出るからです。

仕事の手抜きではなく、
仕事を仕事としてやっていく為の
大切な姿勢だと思ってください。

その場面で大事にされている事に集中して全うする

ひずみの部分をもう少しお話ししておきたいと思います。

仕事では、早さも正確さも両方必要です。
それでも、職種や場面によって
優先しなければならない所は変わってきます。

不器用で早く正確には難しい、
と思われる方なら、
何を優先するかを考えなければなりません。

正確さも必要だけど、
何度もチェックが働く仕事の一段階を担っているなら、
速さを優先した方が良いかもしれません。

大事な薬を扱う時に間違ったら、急いでいた事は言い訳にはなりません。
確認、正確さが最優先です。
残った仕事はまわりがかたづけてくれます。

ぶつぶつ言われるかもしれませんが、
過剰に反応せずに、感謝だけしめしましょう。

ここで下手に、早くやる事にこだわると何が起こるかは想像できると思います。

不器用な部分をカミングアウトする

あえて言葉にしなくても、
不器用さはまわりの目に映るものですが、
自分でわかっている物は時々言葉にしていくのが良いと思います。

この辺は苦手なんだ、フォローしてね、とカラッという事です。

私は、一点に集中するタイプで、マルチタスクは苦手です。
記録に集中すると、ナースコールが聞こえなくなる程です。
やる気があるのか、とか、耳聴こえるの?とか
嫌みを言われた事も数知れずあります。

マイクロトラウマと言われる、小さな心の傷が重なると
自分の本当の気持がわからなくなると言われますが、
皮肉を言われても悲しみも怒りも感じなくなっていました。

そんな気持を乖離(切り離してない事にする)させて、
何とか病院勤めをやってきました。

それでも、不思議な事に、今の方が楽に仕事をしています。
看護師である事にかわりはなくても、環境に恵まれた職場があっての事ですが、
年なんだから大事にしてね、と自分から言えるようになった事も大きいと思っています。

そんな甘えた事は言えない。
と思われる方も多いかもしれません。
特に、働き盛りの年齢では、
まわりから求めれられる事も多くて、それに応える事も求められます。

それでも、少々仕事の効率が悪くても
穏やかな笑顔で働いている人と、
目を吊り上げて頑張りをアピールしている人、どちらと仕事をしたいでしょうか?

自分は頑張らないないと自分の気が済まない
という気概は悪いと言い切れない所もありますが、
そんな自分が人の目にどう映っているか、
外から眺めるような感じで見てみてください。

一生懸命なのはわかるけど、一緒に働きたくない人
になってしまっていないかチェックしてみるのです。

職場は社員を競わせて、働かせようとする原理も働いています。
そこから降りるには勇気が必要です。

それでも、得意とは言えない分野で働いているのでしたら、
上手にフォローを受ける事も長く気持よく働いていくための大切なコツです。

それでもできれば得意な世界で

仕事で求められる要素に対して、
不器用であっても、生きのびる方法を書いてみました。

それでも、できれば、そこそこ適性のある仕事をした方が良いと思います。

職場には、花形の職場と裏方があるものです。
給与もそれによって変わってくる所も多いかもしれません。

仕事をしていてそれが気にならないと言ったら
嘘になると思います。

それでも、花形の職場に適性がないと思えば、
裏方で必要とされて働くのも悪くありません。
会社の中での異動ですめば、勤続年数は長くなるのでなにかと有利だろ思います。

病院では急性期が花形職場で、
リハビリ科や療養病床などは急性期が務まらない人が配属されるような見方が
私の周囲では一般的でした。
10年程前の話ですが、そんなにはかわっていないように思います。

私は主に急性期でやってきましたが、
そこには不器用だからこそ、人並みに働ける自分を信じたい気持があったような気がします。
離れてみると、こだわる必要のない所にこだわってきたと思います。

適性があるとか、器用にこなせる仕事は、
興味が持てて好きな仕事と一致するとは限りません。
極端に不器用で苦労しそうだというのでなければ、
好きや興味を優先して仕事を選択して良いと思います。

ただ、好きであっても適性に疑問を感じるなら一考してください。

不器用な部分を補うのは大変です。
まわりがオリンピックを目指しているような場所で、
歩く練習からやっているような物かもしれません。

それだけの努力を、そこそこ適性のある所でやっていけば、
オリンピックは難しくても国体に出れるかもしれません。

なんとなく、受け取っていただけたでしょうか?

仕事ができるできないは、人の価値とはなんの関係もありません。
それでも、そこで評価されがちなので、職場という所です。

それでも、もしかしたら、会社から一歩出てみたら全く関係がないステータスに捕らわれているなら、
そこを手放して、発想してみると選択の幅は広がります。

いきなり、退職して、新しい職場に行こうとしない方が良いと思います。

営業ができて一人前で、営業事務は派遣の女の子の仕事のような感覚で見られている社内で、
営業は無理なので、事務にまわしてもらえませんか、と言うのは勇気が必要です。

それでも、明らかに向いていないと思うのなら、そこは勇気を出した方が得策です。

地味な仕事だけど、丁寧に機嫌よく働いてくれる気持の良い社員、という立ち位置も会社にはあるものです。

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