異動に納得できない 左遷された ようで やる気が出ない やめたい

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

どんな職場にも、部署によるイメージのようなものはあると思います。
ザックリ言えば、花形の職場と裏方の職場。

必要のない部署などないはずなのに、裏方の職場に回される事は、なんだか自分の価値が下がってしまったように思うような事は珍しい事ではないと思います。

そう思う必要はない、という一言で解消しがたい、いろいろな気持がそこには絡んでいます。

そう考える事の良し悪しは少し置いて、どうしてそう思ってしまうのか、どう整理して次のステップを踏めば良いのかを、考えてみたいと思います。

希望の配属でなかった時の気持ちの整理

新人はまず配属先で頑張ってみる

新人でも、既卒でも配属に関しては、希望は考慮してくれる事になっている職場が大半だと思います。

事になっている、ともってまわった言い方をしましたが、これが、結構建て前で、希望の部署で採用されたつもりだったのに、正式に発表されたら、全く別の部署だった、という事も多いものです。

組織は、希望だけで配属を決めていたらまわらないのが、一番の理由なのですが、新入社員はここで働いていって良いのだろうか、と思うくらい悩むものです。

新入職員で、ここは楽そうだから、といった理由で配属先を選ぶ事はほぼないと思います。花形の部署は、会社にとって大切な事が、誰にでもみてとれるような部署です。
そんな所で経験を積んで、この業界で一人前の仕事をしたい、という気持がベースにあると思います。
それは、会社もわかっています。とくかく、その日の事をやってくれれば良いといった部署に若い人材を回すようなもったいない事をするはずはありません。

新卒の方は、採用を自体するとか、早々に退職するといった発想をしな事をお勧めします。

左遷されたように感じる時 仕事と自分をわけて考える

中堅が意に添わない異動をさせられた時は、今までの働きが悪かったから、異動になったのだろうか、といった気持になります。
こんな時に、気持が安定した人であれば、まあ、やる事はやっているのだから、またやりたい仕事をやらせてもらえるタイミングも回ってくるだろうと思えるものです。

適性を考慮した結果が、地味な部署であっても、そこで誠実に働いていく事ができるのも、人としての力量です。

勉強になる仕事をしたい、とか、仕事で力をつけてできれば昇格していきたいと思う事自体を否定するつもりはありません。
ただ、花形の部署を外されたといった理由で、退職、転職といった方向に一気に進んでしまうような人の心の根っこには、バリバリ働けない自分は、人間失格かのような感覚があるのが見てとれる事があります。

心理療法の視点から言えば、この気持は、少し緩められた方が楽です。

仕事ができる事と、人としての価値は別の者である事。
あたり前で、ありながら、働きざかりの年齢でそこに納得していくのは、難しい事ですが、少なくとも、仕事＝自分　になってしまわないように意識していく事は大切だと思います。

仕事の勝ち組は一握り 多様な価値を受け入れる

営業は男子一生の仕事でも良いけど、営業事務は派遣の女の子にやらせておけば良い、といった気持のまま営業事務にまわると、その気持は周囲にも伝わります。

商品開発で、商品の仕様については誰よりも詳しい。売る事は誰にでもできると思っていても、売る為のノウハウは全く別のものだったりします。

置かれた所を大切に、謙虚に働く事は大切だと思います。

30代も後半になれば、組織の中でどこまでいけるかは、嫌でも見えてきます。

そんな所に行って、勝ち組に入れる人は一握り。

若い時に、花形の職場でバリバリやりたいと思う気持ちと、
昇格するする事が価値の感覚は、ほとんど一体のものです。

それだけにすがっているような自分を自覚したら、あえて違う価値観をまじえてみるのが良いと思います。
家族に目を向けてみたり、趣味に比重をおいてみたりといった平凡な事で良いので、仕事以外に目をむけてみる事です。
本当に突きつけらる状態になる前から、少しずつそんな感覚をやしなっておくと穏やかに年を重ねていけます。

若いうちは挑戦するのも生き方

ただ、逆の事を言うようですが、最初から上手にあきらめる事だけを考えなくても良いように思います。

それほど、卓越した力があると思えない。人の上にたつなんて、客観的に考えたら、今の時点でも無理だと思う。

それでも、そこで納得していまう気にはなれない。

そんな気持があるのでしたら、何も、最初からできないと決めてしまう事はありません。特に、20代。扶養家族を抱える前は、能力の有無にかかわらず、仕事命のような時期もあって良いようにも思えます。

負け戦に力を尽くすのはもったいない、と思う人もいるでしょうが、やりきってあきらめが付く事もあります。

一度の人生、納得のいくように生きていただきたいものだと思います。

人生の節目、節目で、自分がどちらに進んでいったら良いか迷った時は、カウンセリングも使っていただけたらと思います。

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