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幸せを決めるもの 幸せになる力

幸せを決めるもの 幸せになる力

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

「幸せはいつも自分の心が決める」
書家であり、詩人である、相田みつをさんが書いています。

言いえているようであり、言葉足らずでもあります。
幸せを決める心ってどんなものなのでしょうか?

心の在り方なのか、心の力なのかも漠然としています。

セラピストの勉強会で、幸せになるにも力がいるんだ、という話になった事があります。

お金だけでは幸せになれない事は多くの人が知っています。
それでも、愛とお金を兼ね備えていれば、幸せになってもよさそうなものなのに、そんな状態でも、幸せを感じる事ができない人もいるという話題でした。

逆に、どんな状況であっても、幸せと感じる事はできるのかもしれません。

どんな状況でも、言い切るのはためらいがありますが、過酷な状況の中でも幸せを感じる力のある人はおられるものです。

私も、訪問看護師の時に、新婚間もない時から発症した難病の夫を数十年介護して看取った奥様から、「良い人生をいただきました」と言われた事があります。
寝たきりで、意思疎通もできなくなった夫の体調に一喜一憂していた時も、その奥様にとっては、大切な人を大切にする事ができた、幸せな時間だったという事だと思います。
同じような状況で、自分の引き当てた人生、配偶者との関係を嘆いたり、恨んだりする人がほとんどでしょう。

どんな心もちであれば、幸せを感じる事ができるのか?
どんな力があれば、幸せになれるのか?

網羅できるとは思いませんが、思いつくままに書いてみたいと思います。

自分を好きになれる事

自分が嫌いな人は、幸せを感じるのは難しいように思います。

大切に思う人から大事にされていても、自分の一番近くにいる自分にずっと責められているのですから。

好きに理由は必要ありません。

下手に理由があると、それがなくなる状況も考えられます。

自分の美貌が好きでも老いる日は来ます。
能力に自信を持っていて能力のある自分が好きでも、さらに能力がある人に出会って、自分の限界を思い知る事もあると思います。
そんな時も、同じように自分を好きでいる事は難しくなってきます。

理由なく自分が好き。小さな自分が生きている事を、ただ、慈しむような感覚は、幸せのベースだと思います。

ある物をあると認識できる事

ちょっと、哲学的、というのか、理屈っぽい話になるかもしれませんが、これは外せない所です。

健康でも、お金でも、能力でも、関係の良い家族でも、無い人からはまぶしく映るものです。
しかし、持っている人には持っている事に気づいてさえいない事も多いように思います。

ある事に感謝しましょう、という事を言いたいわけではありません。感謝の前に、ああ、自分にはあるんだ、と気づいているような状況。
感謝も悪くはないのですが、どうしても、無い人と比べて、自分は良かったといった気持ちがついてくるような気がします。

自分よりお金のある人が周囲にいても、自分にも食べるに困らない程度のお金がある事を認識している。
周囲にはるかに能力がある人がいても、自分の能力を過少評価しない。

そんな事が、幸せを感じる基本になるような気がします。

欠乏感や、渇望が動くエネルギーになる事も、そこに何ともいえない楽しさがある事もよく知っているのですが、それでも、今の時点であるものをわかっている事は大切だと思います。

人を等身大に見る事ができる事

信じるにたりない人を信じて、裏切られたと騒ぐ人は多いものです。逆に、それなりの仕事をしている人を、何もできないと言う人もいます。

恋愛の期間は、相手の良い所がデフォルメされるのは自然な事だと思います。
それでも、それだけで配偶者を決めてしまうと失敗する事があります。

少なくとも、生活が成り立つかどうか、そういう所で、一緒にやって行こうとしている人かどうかを、見極める力があって、幸せな生活を築いていく事ができるように思います。

仕事の力がある上司に心酔しても、人間性とは別ものだったりします。
良い人だという所に目がいっても、力がない人に自分を委ねるような付き合い方は良し悪しです。

また、相手が持っている力を認める事ができなければ、相手の力を借りる事もできません。使う立場にあっても、助けを借りるにあたっても同じです。

良さも悪さも、強味も弱みも、双方から過不足なく見た上で、相手との付き合い方を決めていく。

これは、心の問題にとどまらず、幸せな状況を招いていく為に、必要な事だと思います。

こうして、言葉にしてみると、簡単な事ばかり。
それでも、日常でそれができているかと言えば、結構難しいようにも思えます。

感謝の心を持つとか、ポジティブである事、といった事は、幸せである為の心掛けではよく語られます。それはそれで、大切な事ではあるのですが、幸せを感じにくい方が、そんな心掛けを持とうとしても、無理があるようにも思うのです。

自分を好きになる、あるものを認識して大切にする、人を過大過少評価しない、そんな事の方が、難しいなりに現実的な提案になるような気がします。

あなたは、幸せでしょうか?

状況は、不幸だとは思わないけれど、幸せを感じにくいとしたら、こんな視点から見直してみるのも良いかもしれません。

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