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人が不機嫌だと 自分の責任のように感じてビクビクする

人が不機嫌だと 自分の責任のように感じてビクビクする

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

夫や、子供、上司など生活の中で身近に接しなければならない人の不機嫌に悩まされている人のお話しをうかがう機会はしばしばあります。

イライラの矛先を向けられて辛い、とか、いつ自分に怒りのとばっちりがくるかビクビクしてしまうのは、嫌なものです。

ゲーテは不機嫌は大罪と表現していますが、人に対して不機嫌を向けるのは未熟な感覚。
もし向けられても、放っておけば良いようなものですが、なかなかそうもいかないようです。

そんな方に、不機嫌への対処方法をお話ししてみたいと思います。

不機嫌が自分のせいか吟味する

人の不機嫌にビクつく人の多くは、自分が相手を不機嫌にしている、と思っている事が多いものです。

出勤したら、上司が不機嫌な顔をしている。挨拶をしても生返事。
こんな時に、自分の働きが悪いのだろう、という所に意識が行きがちな方は大勢おられます。いつ呼び出されて、ネチネチお説教されるだろうと思うと、思うと仕事も手につかない、といった事もあります。
こんな時に、何ぼんやりしてるんだ、なんて言われようものなら、ああやっぱりそうだった、私は上司に嫌われている、といった所で納得してしまったりします。

しかし、実際は、朝、奥さんと言い争いをして家を出てきたので、あたる相手が欲しかった、といった事はよくある話です。

どちらがあたっているかはわからないけれど、少なくとも、違う可能性がある事くらいは、思い浮かべる事ができるようにしておきたいものです。
推測で、鬱鬱した気分ですごして、自分が不機嫌になって人の不機嫌を引き寄せるのは割に合わない話です。

慣れないと難しく感じるかもしれませんが、自分の考え方の癖(自動思考)を明らかにして、それを緩める考え方も受け入れていくようなトレーニングをすれば、しだいにそれが当たりまえになってきます。
認知行動療法ではそんなトレーニングもしていきます。
個人カウンセリングは敷居が高いと感じる方はセミナー形式の方が気楽に出席できて、料金も低めなので、そんな所からで良いと思います。

一方、相手が不機嫌になる原因が明らかに自分にある時は、そこを修正した方が早いです。早い、と表現したのは、言いたい事はわかるけど、言い方が気に入らない。不機嫌にならずに上手に伝えて欲しいという思いもあって当然だからです。
そこを話し合っていくのも悪い事ではありませんが、ちょっと引いて自分の言動を見直してからの方が何かとスムーズだったりします。

不機嫌に過剰に反応してしまう時

自分の言動に対して、人がイラついて、攻撃的になっているわけではない、と思わかっていても、人の不機嫌な顔を見ると萎縮してしまう、という方も多いものです。

私が原因でない事がわかっているのに、私に向かってだけ、不愉快な顔を見せるといった人もおられると思います。

そんな人は、あなたに甘えているのです。

子供さんでも、ご主人や上司でもそのあたりはあまりかわりないように思います。

そんな甘え方をされたら、たまったものじゃない。
甘えるなら、もう少し可愛げのあるものの言い方をして欲しい、というのは当然の気持ちです。

ただ、不機嫌になりがちな人は、子供っぽい所があります。
頭の良し悪しや、社会的に地位のある仕事をしているとかには関係なく、人として未熟といっても良いでしょう。

まだ言葉が充分につかえない子供が、地団太踏んで、自分の気持ちを訴えるように、当たってみたり、嫌みをいったりする事で、自分の気持ちを表している。

そんな目で見てみると、怖い、という気持ちはちょっと違ってくるのではないでしょうか。

それでも、人があまり気にしないような、ちょっとした語気の強さに萎縮するようであれば、これも自分の癖かもしれない、と見直してみるのも良いと思います。
威圧的な親に育てられて、いつも顔色をうかがっていた、といった方は、そのトラウマを癒していく事が必要な事もあります。

人の不機嫌を食らわないコツ

人の不機嫌をむけられやすい人もいますね。
概ね、人に気を使いすぎるやさしい人です。
そんな方や、気難しい年頃の子供に当たられているお母さんなどに、お伝えしたい不機嫌をかわすコツは、一言で言えば、相手に過剰な関心をもたない事です。

相手が不機嫌であっても、機嫌を取らない。

当たられても、一人で怒っていれば、と放っておく。

これは、こちらが、余分な事を言われないコツであるだけではありません。
特に、自分の子供に対しては相手に対して、自分の気持ちは自分の中で処理するものだという事を教える大切な機会でもあるからです。

ここで、常に機嫌を取られないとイライラして、感情を人にぶつけるように育ってしまったら、会社でも、家庭をもってもやっていけないだろうと心を鬼にする事も必要な時があります。

ただ、子供が相手の時、特にこれまでの子育てで、やり残した事があると感じるような時や、お子さんが学校に行けていないような状況がある時は、いきなり突き放すような対応は好ましくありません。

突き放されて、よろよろでも立ち上がるような所まで育っていないからです。

個別的にカウンセリングでお話しを伺ってご一緒に考えていかないと難しいですが、基本的な姿勢としては、「あなたの問題だけど、一緒に考えていこうね」といった所になると思います。

相手の気持ちを受け止める事と、境界線を引く事の両方を場面ごとに丁寧にやってく感じです。

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