50代 平社員 みっともないか 勝ち組か 定年までをどう過ごす
- 2019.08.12
- コミュニケーション 社会の中で上手に生きる
看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子といいます。
特に、出世したいと頑張ってきたわけではないけど、気がつけば後輩に先をこされ、50代で平社員。
ヒラではあんまりだろうと、会社が準備してくれた、年功序列の主任や名前だけの係長まで含めると、昇格らしい昇格をしないで、定年までいく方は、会社員の半分以上ではないでしょうか?
本当に仕事命で生きてきたけど、昇格できなかったという方もおられるでしょうが、どこかで、万年平社員を受け入れているような方でも、若い時は、いつか時がくれば、そこそこの所には行けるような気がしていた方も多いものです。
それでも、今さら別の道を求めるメリットも感じないので、会社に残ってきた。
そこに、大きな後悔はないのだけど、このごろ、若い人に馬鹿にされているような気がして、落ち込んだり、ちょっとしたミスをフォローした事を口にされると当てつけのように感じて、イライラが前面に出るような対応をしてしまったりして、自分でもまずいなと思う。
そもそも、仕事が命みたいな生き方を望んだわけではないので、もう少し自然に気持ちよくやれないはずはない・・
そんな方が、定年までを気持ちよく過ごす方法を考えてみました。
Contents
現状を受け入れ職場で大事にされる
力は落ちている事を認識する
仕事を効率的にこなす、といった意味では、40代も後半になれば、力は落ちてきます。
そんなに、仕事に力があるタイプだとは思わなかった。だからこそ、昇格に目の色を変える事もなかったのだという方であっても、自分の力が衰えている事を受け入れるのは辛いものです。
私自身もその道を通ってきたので、よくわかります。
おもしろい事に、というのはどんなものかと思いますが、その気持ちは50代になるとずっと楽になります。50代後半にもなれば、配慮してもらって当然位の心境です。
そして、その方が職場での居心地はずっと良いものになります。
これは、この年でこれくらいしかこなせないのは、しかたがない。自分なりに、誠実にやっているのだから、上手に使ってください、といった心境に行き着いたからだと思います。
そこに行き着くまで、若い人には負けたくなりと、あがいてみるのも良いのかもしれませんが、早く行き着くが勝ちかもしれません。
あんまり頑張るのもなんだな、と思う方は、若い時のようにいかないのは辛いものだけど、自分なりによくやっているよな、と自分に言ってやるのが良いと思います。
小さな仕事を誠実にこなす
まわってくる仕事が、小さなものになった時に、馬鹿にされてると思うか、配慮してもらっていると思うかで、まわりの扱いは違ってきます。
どんな職場にも、誰にでもできるけれど、人があまりやりたがらない仕事があるものです。
それくらいしかできないと、どこかでわかっているけれど、嫌々、働く人より、まわってきた事を喜んでやる人の方が喜ばれるのは言うまでもない事です。
誰にでもできるけれど、誰かがやらないと職場が回らない事を、口に出さなくてもみんな知っています。口さがない人が、あの程度の仕事しかできない、といった言い方をしても、周囲の人は味方なのですから、気にする事はありません。
機嫌良く働く
誠実に仕事をこなす事は大切な事ですが、機嫌が良いというのも同じくらい大切な事です。
年だから無理だわ、と言えるのは、おじさん、おばさんの特権。
力仕事は若い人に降る。
残業でも、全員残る必要があるとは限りません。
誰かが残らなければならない時は、稼ぎたい世代の人に残ってもらう。
年だから、と言うのは構わないけど、カラッと言うのが大切な所です。
率先して仕事を引き受けて、フォローに入らない若い人に嫌味を言うのは下手なやり方です。
お世話役はほどほどに
若い人の愚痴の聞き役、時には、若い上司の愚痴の聞き役がまわってくるようなら、信頼されているのですから、大事に引き受けるのも良いと思います。
ただ、自分から買って出るのは良し悪し。
相談されるのが好きな年配者を思いやって、話しを振ってくれる若い人もいるからです。
それはそれで、話し相手になるのは良いのですが、ふと、これは相手が当てがってくれた話題だと気づいた時に、傷ついたような感じで怒りが湧いてくるような気がするなら、人から頼られる事に比重を置きすぎているのかもしれません。
仕事と子供以外の生きがいを探しておく
仕事が人生を掛けるほど魅力的でなかった人は、別の世界を持っている事も多いので、この課題は比較的、容易にクリアできるかもしれません。
家庭を大切にするのは良いのですが、子供の世話をいつまでもやきたがると、ウザいと言われたりしますので、ほどほどにしておいた方が良いかもしれません。
趣味でかまわないのですが、気晴らしよりは少し入れ込んで、スキルアップしたりできるような事に時間とお金をかけられるのが、この年代の特権です。
山が好きな方から、100名山を上るとか、ちょっと達成に努力がいるようなテーマを設定した方が楽しみは増すようにおもいますが、このあたりは好き好きです。
年に一二回の海外旅行も良いのですが、毎週の街歩きや低山ハイクも良いものです。
定年で収入が減ったり、年齢がいって体力が低下しても無理なく続けられます。
物を作るのが好きな人でしたら、バザーやネットで売ってみるのも面白いと思います。自分の作った物に対価がつくのは、自分が評価されたような思いになれたりします。
起業や投資話は慎重に
今の職場に生きがいを感じなかったから、仕事は生活の手段と割り切ってきたという方が、仕事が好きでないとは言えません。
むしろ組織の中で働く事に、ある種の物足りなさを感じて、仕事にのめり込む事が出来なかったという事もあるのです。
そんな方には、退職金で起業しましょう、といった提案は魅力です。
ただ、これはそれで儲けている人がいる事は頭に置いておいた方が良いと思います。
自分が生きてきた業界。
仕事の大変さも、お金になるのがどの部分かも、顧客が本当にいるのかいないのかも良く分かっているフィールドで起業するならまだ良いと思いますが、まったく知らない世界に手を出す時は、よくよく慎重にした方がよさそうです。
特に退職金の大部分をつぎ込むような提案はスルーする。
収益が出ないまま店じまいする事になっても、苦笑いで済むくらいの範囲にとどめておくのが無難だと思います。
私自身、50代でやりたかった仕事とおもって転職して、うまくいかず死ぬ事ばかり考えていた時期を経て今があります。
その時期があったこそ、還暦をすぎて、好きな心理職と、得意ではなかったけれども積み重ねがある看護職を併用して、心豊かにすごせています。
生活設計、気持ちの整理の仕方など、ご相談にのれる事はあると思いますので、よろしければおいでください。
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