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自己肯定感を高める為に 使える簡単な方法 人の評価を利用する

自己肯定感を高める為に 使える簡単な方法 人の評価を利用する

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

自己肯定感を高める、という言葉、ちょっとしたブームのように思います。
自己否定、自分を責めていないと、自分が堕落していきそうだと、常に自分を叱咤激励しているような状態より、自己肯定感が高いのは良い事だと思います。

それでも、自己肯定感を言う言葉を聴くたびに、何か違和感を感じる。
自分の肯定できない所が浮かび上がってきて、自分を責めてしまう、といった方は決して珍しくありません。自己肯定感が低くて問題になるのは、他人に自分の価値を委ねるから。
特に、アルコール依存など親や配偶者が、その役割を果たしてくれなくても、自分がフォローするのが当然だといった基準を持っていると、共依存という困った状況を招いてしまう事があります。自分の価値を相手に頼られる事に置いた者がいると、相手がそれに甘えて、依存症を悪化させてしまうといった事は、よく知られています。

それでも、そこまで病的な状態でなければ、自己肯定感が低いと悩んでいるような方は、自己を肯定する為に、人の力を借りるのは、決して悪い事ではないと思うのです。

他者の評価が低いと自己肯定感を上げるのは難しい

自己肯定感は他人がどう思っても、自分は価値のある人間である、と思う事、という定義は間違いではありません。

それでも、実際は、人が自分を貶めるような状況の中で、自己肯定感を保つのは容易な事ではありません。

成績が良い事が価値であるような家庭の中で、兄妹に比べて成績が悪いと居心地の悪い思いをする。
新卒で入った会社で、仕事を初めてみたら、ランクが下と思っていた大学を出た同僚が認められるのをみて、自信をなくす。
昇格が遅れて、人として問題なのではないかと自分を責める。

そんな事は日常的な事です。

こんな時に、自分の価値は人として変わらない、と肩肘はらずに思う事ができるのは素晴らしい事ですが、実際は難しいのではないでしょうか?
下手に言葉にしようものなら、強がっているように聞こえる事もあります。

思い込みを変えるより、他者評価を変えるのが容易な事もある

成績が悪い、とか、仕事ができない、とか、容姿や体型が垢ぬけていない、といった事は、人の価値とは関係がない事なのだから、そんな思い込みは捨ててしまった方が良い、と言うのは心理療法の視点では全うな考え方です。

私も、適性のない職場に配属されて、人並みの仕事ができないと嘆いている方をそんな言葉で励ます事はよくあります。

ただ、毎日、職場で叱責される状態が続いているような時に、人としてもプライドを保っていくのは容易な事ではありません。

頑張ると、気負いが出ます。
頑張っている姿を、何、かっこつけてるの、と鼻で笑われたりするとよけい傷つきます。

そんな事になるくらいなら、自分はつまらない人間です、と隅の方で小さくなっている方が、攻撃の対象にならないですむかもしれません。

そんな時は人の評価にかかわらず自分に価値があるとする気持ちを一旦置いて、人の評価が変わるように振る舞っていく方が早い、といった事もあるのです。

人から評価を得る為の現実的な方法

人の評価が変わるように振る舞う、といっても、もともと評価が低い状況の中で高い評価を得るのは無理だと考える方が多いと思います。

こんな時は、二つの方向から、考えてみて、やりやすい方向から取り組むのをお勧めしています。

活躍の場を得意な分野に求める

転職するのも良いのですが、中規模以上の会社であれば、中にいろいろな部署があります。
一番、無理なく務まる所に異動希望を出す。

この時大切な事は、その部署が、会社の中で、花形であるかどうかに重きをおかない事です。そこに捕らわれると、身動きがとれなくなります。
地味な部署で、たとえ給与体系が違って、実質減給になるような部署でも、会社に必要がない部署はありません。

後、興味があるとか、好き、といった気持ちも二番手に回した方が良いです。
大切なのは、しゃかりきにやらなくても、人並みの結果が得られる。頑張れば、人並み以上の成果が出せる、という事です。

そこで、堅実に仕事をして、周囲からも大切にされる事ができれば、所属が華やかな部署であるより、自己肯定感は概ねあがります。

得意な仕事で貢献する

簡単に異動もさせてもらえないような時は、置かれた所で、得意な事を生かして、会社に貢献できる事を精一杯やる事です。

この場合も、仕事の内容を問わない事が大切です。

本来の仕事の中で、得意な事があれば何よりですが、お茶くみや、給湯室の掃除、コピー機の用紙の補充なども大切な仕事です。

事務は苦手だけど、クレーム対応は得意で気難しいお客さんに可愛がられる人もいます。

自分はこの職場の為に、何ができるだろうかと考えて働く。
卓越した事ができなくても、その姿勢だけで、会社の評価は変わってきます。

仕事の優劣に執着があるなら、セラピーの出番

そんな事をやってもしかたがないように思う、とか、確かに、周囲は少し評価してくれるようになってけれども、それだけでは自分を認められない。

職業に貴賤はないというのは綺麗ごと。 花形の職場に配属されて、人一倍の仕事ができれば、自分の事を認める事もできそうだが、人並みの事を誠実にやって周囲から大切にされた所で、それが何になるんだ。
そんな方も結構、いらしゃいます。

一流の会社の花形の部署で認められて管理職になる。
起業して、社長を名乗って後先考えずにお金を使える。
そんな状況になれば、自己肯定感も上がるかもしれないが、それも確信がない。

そんな方は、ちょっと怖い気がするかもしれませんが、その気持ちがどこから来ているのか、自分が求めている物は何なのか、といった事を見てみるのが良いと思います。

低いレベルに甘んじるのではなく、力が抜けているからこそ無理なく成果が上げられる。目を吊り上げていないからこそ、周囲から大切にされる。
そんな方向に向けて、カウンセリング、心理療法がお手伝いできる事は、沢山あります。

自分を見る、と言われても、どんな事かわからない、といった方は、最初だけでも利用していただくと、良いと思います。

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