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許せない 許したくない人がいる時 対処法

許せない 許したくない人がいる時 対処法

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

許せない人は誰にでも居るものだと思います。
身近に居て嫌な思いをさせられる人の場合もありますが、離れて会う機会もないのだけど、時々、嫌な気持ちがフラッシュバックしてきて、ああやっぱり許せない、と思う場合もあります。

どちらにしても、自分があまり気持ちが良いものではありません。

気にしない、と自分に言い聞かせてみたり、そんな事を気にしない器の大きな人間になりたいと思ってみたりするのですが、なかなかそうもいかず、思い出してはイラッとする。

そんな方にお伝えしているシンプルで現実的な方法があります。
眉唾だと思われるかもしれませんが、一度試していただければと思います。

許さないと決めてみる

許せない人を許さなければならない、といった気持ちがあるので、許せない気持ちと許さなければという気持ちが喧嘩をして気持ちが悪い、という事はよくあるものです。

そんな時は、許さないと決める。
要は、許せない気持ちの方に、しっかり肩入れしてやる事です。

何故、許せるように、許す気持ちを応援しないかといえば、許せない事で悩んでいる人は、許す努力は嫌というほどしているからです。
そんな時には、許せないという気持ちをしっかり応援してやる事です。

そうすると、許せない気持ちが満足してきます。
ああ許さなくても良いんだ、という感られるまで、しっかり許せない気持ちを味わってみる事が良いと思います。

イメージの中で相手を罰する

次はイメージの中で相手を罰する事です。

どんなレベルでも構いません。
陰口を言われている事をイメージする事でも良いですし、
八つ裂きの刑に処しても良いと思います。

許したらダメです。
相手が悪いのですから、存分に痛めつける。

現実の場でやると、面倒な事になるのでお勧めしませんが、
共通の敵なら仲間同士で傷めつけるイメージを共有しても構わないと思います。(いわゆる仲間内で悪口を言う)

力をあるけれど、
物の言い方を知らないパワハラ上司など、
集まってしっかり悪口を言う。

上司だし、正論だしという所に捕らわれていると
自分を責める方に意識がいきます。

上司であっても言ってはいけない事もある。
そんな事を共有できる仲間はいるはずです。

同情しない、かばわない

それはあんまりかも、という気持ちが沸いてきた時は、
その気持ちを排除する事です。
中途半端は良くありません。
許さないと決めたのですから、とことん貶める事が大切です。

もう一つの声が聴こえたら

だいたい、こんな事をしていると、気が済んだような状態になってきます。

大概は、その前に、そこまでしなくても、
といった気持ちが強くなってきます。
なかなか憎みきる事は難しいものだと思います。

それでも、できるだけ長く、
憎い気持ちに加担してやった方が良いと思います。

いつも、顔を出しては、あなたの良心に叩きのめされていた
かわいそうな気持ちだからです。

ただ、憎しみを否定する気持ちではなく、
教えてもらった事もあるなあとか、
やってもらった事があったなあ、
とか否定できない良さもあるなあ、
といった事が浮かんでくるようであれば、
その気持ちはその気持ちとして、受け止める。

それができた時、許せなかった人をすでに許しています。

矛盾する気持ち、
アンビバレンツな物を抱える事は
心の力が必要です。

許せない気持ちがゼロになってくれた方が
楽だと思うかもしれません。

それは、理想かもしれませんが、
どこかに無理があります。

嫌な思いをした事にかわりはなくても、
感謝の気持ちもあって良いのです。

許したくない気持ちが強い方は、もうワンクールやってみてください。

すべての人を許す必要はない

こんな事をやってみても、
許せない気持ちが変わらないなら、
その人は許さなくても良い人なのです。

自分の尊厳を傷つけた人、大切な人を傷つけた人。
そんな人を許す必要はないのです。

許せない所もあるけど、許さないのも気持ちが悪い、といった関係の時は、許せない気持ちにしっかり加担してやれば、自然に許す方向に気持ちは動きます。

そうしたら、許す方にシフトした自分をしっかり褒めてやる事です。
許せない気持ちが残っていても、そこを否定しない事も大切です。

その事は許せないけれど、その人を許さないわけではないと、分けて考えられるようになるのも、大きな前進です。
それだけで充分かもしれません。


憎しみや怒りといった感情も、自分を守ってくれる大切なものです。
非難否定するだけではなく、ありがとう、と言ってやる事で、満足して、穏やかになってくれます。

許せない自分の気持ちが嫌だというより、言われた事がフラッシュパックしてきて辛い、といった時は、またちょっと違った対応(トラウマへの対応)が必要になってきます。
これについては、また、別に書いてみますので、お待ちください。

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