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気を使って主張しない事が迷惑になる時

気を使って主張しない事が迷惑になる時

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

思いやりもあるし、周囲に良く気を使っているのだけど、
今一つ好意的に見てもらえない。

悪いひとじゃないのだけど、
何となく今ひとつ好かれていないような方。

あなたの周囲にもいらしゃるのではないでしょうか?

私もまわりにも何人もいます。

うかつに批判したら、
周囲があの人なりに気を使っているのよ、と庇う。
でも、その人だって、本当は小さなイライラを感じている。

そんな方は、やはりちょっと下手な事をやってしまっています。

一生懸命、周囲に気を使って、
その事が好意的に受け取ってもらえないのは悲しい事です。

もう少し、うまい対応を考えていくのが良いと思います。

主張しないのに迷惑がられる理由

望んでいる事がわからないのは周囲には迷惑

自分の言いたい事は後にして、
人の意向をうかがう。

これは、一般的にはこのまれそうな姿勢です。

奥ゆかしいとか、
謙虚といった言葉は
概ね褒め言葉で使われます。

それでも、現実には迷惑がられる事もある。

この理由は簡単で、
相手に自分の思いを推測してもらう、という負担をかけている。
配慮してもらう事を期待しているからです。

そんなつもりはない、
相手は相手の気持ちを優先してもらって良いのだ、
と言いたい方が大部分だと思います。

それでも、多くの人は、
自分の気持ち、自分のやり方をやみくもに
通そうとしているわけではありません。

人は何を希望しているか、を
多かれ少なかれ考慮に入れながら、
自分の役割を遂行したり、
自分の主張を通そうとしているのです。

そんな時に、何を考えているかわからない人は迷惑です。

特に希望がないのなら、と周囲が事を決めた後で、
決めた事にあれこれ言うとなお嫌がられます。

言いたい事やわかってもらいたい事があるなら、
先にいうのは、ある意味マナーです。

優先順位は人それぞれ違う

ちょっとしたたとえを上げてみましょう。

シフト制の勤務の時、
希望はありません、と言っておきながら、
出来上がったシフトを見て、
日曜日の勤務が多いとブツブツ言うのは関心できません。

しっかりした上司で、
人員にもゆとりがあるのなら、
特に希望しなくても、土日の勤務が均等になるように
配慮してくれるかもしれません。

しかし、シフトを組む側には
他に考慮しなければならない事が沢山あります。

休みの感覚が開きすぎない事も、
新人どうしで組まない事も、
日曜日に休みを入れる事よりも優先するのは、
管理者であればあたり前です。

休みたいなら、休みの希望を入れる事。
隔週くらいは日曜日に休みたいなら、それを伝えて置く事。

希望が被って、譲る譲らないの話になってから、
譲れる所は譲る方が相手にも喜ばれます。

できない事はできないと上手に主張する

できない事まで引き受けて嫌われるのは大損

気を使って、遠慮がちで、
自分の事情を主張しない。

なんでも引き受けてしまって、
一杯一杯になって、不機嫌になったたり、
周囲がフォローに入らない事に不満をもっている人がいます。

概ね、不満が伝わって
周囲から嫌われてしまいます。

気を使っているのに嫌われるなんて大損です。

それでも、それは、半分以上は自分の責任です。

まず、どこまで引き受けられるかを言うのは、
自分の役割、自分の責任だという所にしっかり立ちましょう。

解釈に行き違いがないように丁寧に説明する

相手が何か仕事を手伝って欲しい様子で
今の仕事、後どれくらいかかる?と聞いてきた時、
どんな風に返答しているでしょうか?

今、やっている仕事が夕方までかかるんだ、という返答だけでは不親切です。
自分は、今日は他の仕事を引き受ける余裕はない、と
伝えたつもりかもしれません。

しかし、聴いた人は、4時に終われば、
終業までの二時間でかなり手を貸してもらえると期待するかもしれません。

その場になって、できるできないを言うより、
最初から、何を頼みたいのかを確認して、
できるできないを返答する。

うまい事や相手に喜ばれる事を言おうとしてはいけません。
本当の事を言う事が大切です。

すごく順調にいけば4時ごろに一区切りつくので、
そのペースで進んだら手を貸すね、とか。
今日は無理無理、といってしまっても良いのです。

大切なのは、相手が察してくれる事を期待しない事。
相手の選択の幅をできるだけ小さくする事です。

できない事はできないと言うのが正しい配慮

Noと言えないという悩みはよく聞きます。

そんな人に、いきなり、あなたは思いやりがないです、とは言えません。

本人は人一倍思いやりがあって人に気を使っているので、
断れないと思っているからです。

しかし、考慮してもらわなければならない事情を言葉にしないで、
相手に配慮を求める事は思いやりがあると言えるでようか。

もしかしたら、相手が無理がある事を察しきれずに、
自分が頼まれた仕事ができなかった時に、
迷惑がかかるのは誰でしょうか?

こんな事をお話しすると、
自分の言動が批判されたと、それだけで
オロオロしてしまうような方がおられる事もよく知っています。

ただ、これは影で言うより親切な事だと思うので、
あえて言っているのです。

小さな事から主張してみる

本当は、自分の中で何を優先してよいかわからない、
だから、ついつい相手に委ねてしまう方も多いものです。

仕事の場合は判断力の問題の事もありますが、
何がやりたいかよくわかってないような方も多いのです。

ランチを食べに行くのに、
どこのお店に行くか、自分から言いだす事がないような方です。

自分が行きたいお店しか行かない、と毎回主張するのも考えものですが、
毎回、どこでも良いです、と言う人も喜ばれません。

情報は相手からもらったくらいは、お返しした方が良いのです。
何が食べたい、とか
あのお店が美味しいと聞いた、とかは、
相手に対しても有益な情報です。

それを提供しないで、
付いていくだけ、というのは、
ある意味、自分だけが有益な情報をもらっているとも言えるのです。

謙虚な良い人、だけでは
通らない一面があるのは、察していただけると思います。

それなのに、主張する事≒わがままで悪い事、
というイメージ持っておられる方が、
かなりいらしゃる事が気になります。

気を使って主張する事を控えて、
それが、嫌われる・・とまでは言わないまでも、
ちょっと、いただけない人と思われる原因になるのは残念な事です。

何もかも、言った方が良いと言いたいわけではありません。

自分は何を望んでいるのだろうか?

それは、この時点で周囲に知っておいてもらった方が良いのだろうか?

伝わる為には、どういう言い方が良いのだろうか?

丁寧なコミュニケーションは面倒な面のありますが、
豊かな実りをもたらすものです。

単に、遠慮して引いているのではなく、
ひと手間かけてみるのがお勧めです。

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