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いつも寂しい 人といても 孤独感 孤立感がある 心が満たされない

いつも寂しい 人といても 孤独感 孤立感がある 心が満たされない

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

いつも寂しい、親しい人といても孤独感が抜けないといったお話しはカウンセリングの中でもよく聞きます。

寂しい時に、人は、自分だけがそんな状態なのではないか、と思いがちですので、まず、それはそんなに特別な事ではない。
同じように感じている方は、他にもおられるのだという事を、まず、お話ししておきたいといつも思います。

人といても、それも仲良く付き合う事ができても、寂しい気持が抜けない方はめずらしくないのです。

いつも寂しい人の二つのパターン

いつも漠然とした寂しさが抜けない方には、
二つのパターンがあるように思います。

絡みあっている事もありますが、二つにわけて考えた方がよさそうです。

人と関わる事に負担を感じて一人を選んでしまう

一つは人付き合いに負担を感じるタイプの方。

人恋しい気持はもっている。
繊細で、人の気持をおもんぱかる事もできるのだけど、
だからこそ、人と関わる事に負担を感じる。
自分でも、友だちを作るのが下手な事を自覚している。

友達が欲しいと思うけど、親しくなるもの怖い。
自分が仲良くなりたいといったそぶりを見せる事が、相手に負担をかけるような気がする。

そんな方は、遠巻きにニコニコしながら仲間を眺めていたりします。

不愛想で、これで何が悪いんだ、といった顔をする方もおられますが、
どちらかというと少数派のように思います。

こんな方は、まわりがちょっと気を配って声をかけてあげると、
比較的スムーズに打ち解けてくれます。

人に気を使って疲れやす所もありますが、その分、周囲から好意的にえか
入れられやすいのです。

ご自身でも、人付き合いが苦手と思ってしまわないで、人に受け入れられる自分を意識していく事が大切です。

場所が変われば、また一から人と関わる事にしり込みするような気持になる事もあるでしょうが、気持の良い関係をたくさん経験する中で、ほぐれてくる物もあります。

前の場所で、気遣ってもらって仲間に入れてもらったと思う方は、人とうまくやっていく事もできる自分をしっかり味わって
次の場所では、自分から打ち解けるように
一頑張りしてみていただきたいと思います。

そんな事を心がけていると、やがて自分とみんなを繋いでくれた人のように人と人を繋ぐような役割もできるようになります。

本来は、そんな力もある、思いやりのある方なのです。

自分と仲が悪い

いつも寂しさが抜けない人にみられるもう一つのパターンが
自分と仲が悪い人です。

友達もいる。
そんなにうわべだけの付き合いではなくて、
相談に乗ったり乗ってもらったりする事もある。

家族関係も小さな不満はあるにしても、良い方だと思う。

仕事も無理なくこなして上司のうけも良い。

そんな方で、この、いつも寂しいという感じが抜けないという方は
大概この自分と仲が悪い方です。


自分と仲が悪いとどうして寂しいか、
私なりの言葉で、説明してみたいと思います。

脳内対話という言葉がありますが、自分と自分はいつも会話をしています。

仕事でミスをした時も、そんな自分に
ダメじゃないか、という自分もいれば、
一生懸命にやったのにかわいそうに、という自分もいます。

気持のいろいろな側面を独立した人格のように、
パートとか、ロールとかいった言葉で表したりします。

ダメじゃないか、という自分は、
かわいそうに、という自分をそんなに甘やかしてどうする、と
責めたりします。

いつも自分に責められている自分が
孤立感を感じ、元気がなくなっていくのも無理もない話しです。

一番、自分と一緒にいる時間が長いのが自分です。
その自分が自分を責めてくるのですから、
辛さ、寂しさを感じないではいられないでしょう。

孤独感を解消する為の方策

自分と仲良くできな事が寂しさの原因なら、
自分と仲良くしていけば良い。

これはその通りなのですが、実際にはそちらに一気にシフトするとは
いかないものです。

自分を責めるクセは長い年月をかけて培われてきた物で、
それが、良い物でないとわかっても、
一息に手放すのは難しい事が多いのです。

ありがちなパターンは、親の理想が高くて
親の望む子供になる事を求められた。

意識の浅い所では、反発したりできるのだけど、
その奥には、親の望む子供にならないと見捨てられるのではという
恐怖も感じている。

そんな時は、どうしても自分を責める気持が働きます。

大好きなお母さんお父さんに気に入られるような自分になるため必要なことだからです。

そんな時は急いで今の自分のままで充分だといったところに気持ちを持って行こうとしない方が良いように思います。

まだまだ不十分な自分だけれども自分なりには頑張ってるよね。

とりあえずそれで良しとしてやろう、といった程度の承認ができる事が大切です。

親は、100点を望んだにしても、自分は60点で満点という感じです。

それだけの言葉でも毎日自分にかけてやると自分との関係が変わってきます。
自分が自分の味方についてくれた感じです。

そんなパターンに慣れてきたら今度は折に触れて、よくやってるよねと自分に言ってやることです。
これは何か成果結果を出す事ができた自分を褒めるわけではありません。小さな自分が精一杯生きていることを承認してやるのです。

社会にはいろいろな軋轢があったり価値基準があります。
子供を育てていくプロセスでそれを全く無視する事は難しいことかもしれません。それでも子供が生まれてきたときこの子は何大学に入ってもらわなければならない、こんな仕事についてもらわなければならないと言うことを先に考える親はいないのではないでしょうか。

よく自分のところに生まれてきてくれたと言う喜びでいっぱいになるでしょう。

その時の親の思いで自分自身に向き合うのです。もし親がその時の気持ちを忘れないで、自分に常にそんな言葉をかけてくれたら、自分はもっと上手に生きて来れたと言う不満がよぎるかもしれません。

しかし親にしても十分な環境の中で育ってきたとは限りません。
親にばかり求めていても仕方がないこともあります。
そんな時はこんな親なのに自分はよくやってきたなぁといった言い方にしてみるのも良いかもしれません。

自分で自分をねぎらって温かい言葉をかけていると、得体の知れない深い孤独感がいつの間にかどこかに行ってしまっていることに気づくかもしれません。
自分に自分と言う最愛のパートナーができたからです。

自分と仲良くできるようになると人との付き合い方も変わってきます。

自分と仲が悪い人は、人と上手に付き合えていても、どこかで人からよく思われないとならない、相手に好かれないと攻撃されるかもしれない、といった気持ちが奥にあったりします。

そんな人は、人当たりは良いけれど、どこか油断のならない人と、今一つ気持を許してもらえないので、これも、孤独感を深める原因になっているように思います。

自分と仲良くなり、自分を信頼できるようになると、また人との付き合い方も一味違ったものになっていくように思われます

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