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甘えたいけど甘えられない 頼りたいけど頼れない 人に頼るのが苦手

甘えたいけど甘えられない 頼りたいけど頼れない 人に頼るのが苦手

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子です。

人に頼るのが苦手なんです。
といったお話しは、しばしば聴きます。

sessionの中の事もありますが、日常の仕事がらみの愚痴の中にも出てきます。

まだ、うまく頼れない自分を自覚している人はバランスが取れているのかもしれません。

頼るとか、甘えるという言葉を意識に上げる事も禁止してしまっているような方も珍しくありません。

そんな方は、きりっとして魅力的に映る事もあります。
まわりの状況が自分の手に余る事がなければ、それで良いのかもしれません。

それでも、本音を言えば、ちょっと心細い、結構疲れるという方も多いものです。

人に頼るのが苦手な方は、パートナーとの関係も他人行儀になりがち。
暖かく頼りあう関係を築くのが難しかったりします。

今、使うかどうかは別にして、程よく人に頼る、甘える方法は知っておいても良いのではないでしょうか。

なぜ人を頼れないか

すごく簡単な言葉で言ってしまえば、頼るのは悪い事だと思っているからです。

悪いというと、相手に負担をかける事を申しわけなく思う事がまず浮かぶと思います。

それもありますが、それだけではありません。

そこに、頼る事はみっともない事、といった気持や
頼る事が怖いような気持が入り混じっている事が多いものです。

誰にでも、多かれ少なかれある気持ですが、

自分でも人に頼っても良いと思う場面で頼れない。

もっと言えば、分かちあって良い仕事を一人で引き受けてしまう癖のある方は、
そのあたりにちょっと自分でひびを入れてみるのも良いのではないでしょうか?

それは本当だろうか?
最善の方法なのだろうか?と自分に問いかけてみる事です。

いきなり真逆を考えない事がコツです。

人に頼る事もあっても良いかもしれない・・
くらに思えたら大成功です。

人に頼れなくなってきた背景

頼ろうとして拒絶された傷つき

人を頼れなくなった背景には、

頼る事を許されなかった経験や、頼る事で良い結果を得られなかった経験があるものです。

職場に入って、何とか一人だちした位のタイミングで、
一人で進める事に不安を感じてフォローを求めた時に
いつまで新人のつもりでいるんだと突っぱねられた経験がある方も
少なくないと思います。

そんな思いをすると、職場とはこんな所なのか。
とても怖くて人には頼めないという気持になります。

いつまで頼っているんだ、と叱責された記憶は忘れても、
頼ると怖い思いをするという経験は、体が覚えています。

仕事に着く以前、もっとさかのぼって幼少期から人に頼る事ができなかった人もいます。

親に親らしい事をしてもらえなかったとか、虐待されたとかいった方だけを指すのではありません。

お兄ちゃんだからとしっかり者である事を期待されたといった事に端を発している事もあるのです。

突っぱねられたらどうしよう。
結局は傷つく事になるなら、最初から気を許さない方がずっとまし。

そんな気もちに、わかるわかると言いたい方もおられると思います。

頼ると責められるとは思わないけれど、
気恥ずかしくてとてもそんな事はできない、という方もいらっしゃいます。

どちらにしても、甘えてすり寄っていった時に抱き留められた感触を思いだせないパターンです。

そんな方経験と重なる事もあるのですが、
ちょっと別のパターン。

人に頼るのは見苦しいという思い込み

頼って良い時、必要な時も人を頼れない方の中には、
自分に対する理想が高い方も多いものです。

これ位は、自分でできてあたり前。
人に頼るなんてみっともない事。

こんな気持を、自分に対しても人に対してももっている方。

そんな方は、人にも頼る事を許さない方もおられますが、
案外、人に頼られるのは好きな面倒見の良い方もいらっしゃいます。

人にも頼るのを許さない方と、頼られるのは好きな方。

真逆に見えますが、そのたりの根っこは共通している事もあるようです。

人に頼るにも練習が必要

人を頼ってこなかった人が人を頼るのは、結構難しいものです。

頭では、頼るというより、仕事上の当たり前の協力を求めるだけだと思っても

なんだか悪い事をするような気になったりするものです。

そんな方は、あえて仕事を依頼する練習をしてみると良いと思います。

気を回してくれて当然なのにと思いながら、いつも自分が引き受けてしまう事はないでしょうか?

例えば、給湯室のペーパータオルを補充しておくといった事です。

やってしまった方が早いと思われるかもしれませんが、

普段はイライラしながらやってしまう事を人に頼む練習にはそんな小さな事からの方が良いのです。

人に頼れない人の中には、人を信じるのが怖い。
断られるのが怖いという気持があったりします。

仕事を断られる事で、自分を否定されたような気持になる事もあります。

まずは大切な仕事に影響が出ない些細な事を頼んでみるのがお勧めです。

意外に人は気持よく動いてくれるものだな、という経験を意図的に作っていくのです

もしも断られたら、しっかり不満を感じる事も必要です。
こんな事もやってもらえないのか、自分がやった方が早いじゃないか
と思うと、今までと同じパターンになります。

頼んだ事をやってくれない相手に怒りを感じながら、
相手をうまく使う方法を画策する。
別の人に頼むのも立派な対処方法です。

そんな積み重ねをしておくと、
忙しい時に、気持よく手を貸してくれそうな人を選んで、上手に仕事を頼めるようになります。

人を上手に動かして効率よく仕事をしていくのも、トレーニングが必要です。

一人で仕事を上手に回す練習は今まで嫌というほどやってきたでしょうから、別のパターンを練習するのです。

人に頼る練習と思うと、つまらなく感じるかもしれませんが、

やがて人の上に立った時に、上手に人を使う練習だと思ってやってみるのも良いと思います。

頼る頼られるのは豊かな事

自分の仕事を人に頼む事は借りで、人の仕事をフォローする事は貸し、
と言ってしまうと味気ない表現になってしまうかもしれません。

それでも、言いえているような気がしませんか。

人に頼るなんてとんでもない、という気持の奥には、人に借りをつくりたくない思いがあるようですし
誰にでも依存する人は、借金して平気な人のような気がします。

借りっぱなしも困りますが、借りる事ができないのも良い事ではありません。

時には貸しを作って、何かの時に頼みやすい状況を作っておきたい人もいるものです。
意識しているかどうかわかりませんが、それも健康な気持だと思います。

自分に余裕がある時は人をフォローする側にまわって貸しを作る。
必要な時は、そのうち返すからとフォローしてもらう。

利子をつけて返すつもりで、人の力を借りてみるのも自分の器を大きくする一つの手立てかもしれません。

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