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嫌われる勇気 嫌われない為の知恵

嫌われる勇気 嫌われない為の知恵

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

嫌われる勇気がベストセラーになってから10年程になりますが、
まだ、本屋で平積みになっているのをみるくらいなので、
売れて続けているのでしょう。

嫌われる嫌われないを、意に介さないような立ち位置は
決して悪くないと思います。

ちやんと、こんな言動、考えには
嫌われる要素もあるのだと思いながら、
あえてそこに立つ事は勇気が必要な事です。

それができる事は勇気がある事です。

それでも、多くの人は嫌われない事を望むのではないでしょうか?

嫌われるのはなぜ怖い

嫌われるという事は、敵視されるという事。
攻撃されかねない状態に自分をおく事になるからです。

この時代、よほどの事がなければ、
嫌われたからといって、殺される事はないでしょう。

それでも積極的に攻撃に出ないからといって、
楽観してはいられません。

職場なら、ランチに誘ってもらえなかったり、
小さなミスでチクチク皮肉を言われる事が増える、
といった事は、充分考えられます。

だからと言って、
仕事に必要な事も伝えないようなら、
そんな態度を取る人の方が嫌われるので、
最低限のやり取りはしていくのが普通です。

それでも、露骨に嫌われるのは辛い。

これは、人は群れを作って生き延びてきた動物なので、
群れからはじき出されるのは、
生存を脅かされるような状態だと感じるからです。

村八分は、
もともとは、火事と葬式以外はかかわらない。
田畑に水も回さない事だったと言われています。
火事は火をもらわない為、葬式は埋葬もできず疫病がでない為
要は、仲間内に害が及ばなければ、
そこからはぶられるような奴はどうなっても構わない事。

仲間はずれになる事は、
生き延びるすべを奪われる事と同じだったのです。

嫌われるのは何故か

嫌われる要因はいろいろあります。

それでも突き詰めていくと、
相手にとって不都合な存在である事が見えてきます。

決められた事を、決められたようにやらない、から
組織の在り方に批判的な事、
時には、妙に人当たりが良い事も含めて
突き詰めてみれば、この
不都合だから、という言葉に集約されると思います。

それならば、嫌われない為には、
相手に都合の良いように振る舞えば良いだけです。

そんな事はしたくない、という方は、
嫌われない勇気を思いだしてください。

嫌われない事がすべてでは
むしろ、相手にとってどんな振る舞いが都合が良いかは
刻々と変わるのですから、
そこに囚われない方が良いと思います。

ただ、もし、その人との関係やその場面で嫌われない事が
自分にとって大切な事であるなら、
それはそれで、知恵を使って、
嫌われないように振る舞っていくのが良いと思います。

流行語にもなった、
忖度する、というふるまい方です。

どちらが良いか、私にはわかりません。

ただ、どちらに立ってどう振る舞う事が、
どんな結果を招くは計算しておいた方が良いと思います。

正しい事、良い人である事は嫌われないとは関係が薄い

好かれる嫌われるは、
良い人であるか、で決まるように思われる事もあります。

周囲の人に基本的な気配りもできない、
責任転嫁する、
威圧的な言動で人を動かそうとする、といった
自己中心的な人が嫌われる事はたしかにあります。

それでも、それはほんの一面。

周囲のお荷物になるほど仕事ができない人も
嫌われがちになります。

その集団が生き延びる為に負担をかけるからでしょう。

逆に、時代を先取りしたような発言で嫌われたいり、
ブラック企業であっても内部で批判的な発言をして嫌われる仲間に嫌われる、
といった事は珍しい事ではありません。

他の記事に、ルールを守らない人は嫌われる、とかきましたが、
これは、正しいルールという意味ではありません。

どこに行っても嫌われる 好かれ 信頼され 受け入れられる 簡単な方法


正しくても、正しくなくても、
もっとはっきり言ってしまえば、
どんなにくだらないルールでも、
その集団のルールを守らないと、
そこでは嫌われる。

良し悪しの話とごちゃにすると、わけがわからなくなります。

単に、異質な物には脅かされるような感じを持ち
それを排除しようとするサガを
生き物は持っていると考えると、
すっきり見えてくるものがあります。

本質的であるとか、
正しいとはいうのは、
好かれる嫌われるとか別の事なのです。

嫌われない 正しい どちらを選ぶかは自分しだい

そんな事を踏まえながら、
自分の言動、考えのどんな所が嫌われるのかを
チェックしてみる。

これは、言動に気をつけているのに、
なんだか嫌われているようだ、という方が
新しい視点から自分を見て、
次の行動を考える為に役に立つと思います。

その上で、嫌われる勇気を大切にするのか、
嫌われない知恵をはたらかせるのか、は、
時と場合やその人の価値観しだいです。

嫌われる勇気で発言しているうちに、
その内容に人が引かれて、
多数派になっていく事もないではありません。
ただ、勇気を奮って正しい事を言い続ければ、
必ずそうなるというわけではありません。

どちらを選んでも良いのですが、
ただ、そこに働いている力、
仕組みのような物は、
踏まえておいた方が良いと思って書いてみました。

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