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相手が重いけど 関係を解消けどできない 依存症 (アディクション) 共依存カップル

相手が重いけど 関係を解消けどできない 依存症 (アディクション) 共依存カップル

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

人に頼られるという事は、一定の所までなら、
楽しく誇らしい面もあると思います。

部下に頼られると粋に感じる。
幼い我が子にまつわりつかれると喜ばしい。

これはごくあたり前の、健康な感覚です。

それでも、度が過ぎると負担になります。

いつまでも、枝葉の仕事しかしたがらず
責任のある事は上の責任だとできる事もしない部下には
苛立ちを感じます。

子どもの後追いも疲れていると辛いものです。

ましてパートナーシップは対等なものでありたいように思います。
一方だけが甘えるだけ、片方が甘えを受け止めるだけの役割を担うのは
どんなものかと思います。

しかし、そんな関係もそんなに珍しい事ではありません。

共依存
頼られる事に頼る、
依存される事に依存する。

関係の良いカップルであっても、そんな要素は持っています。
どこまでがフツウで、そこからが病気か一言で説明するのが難しいものです。

依存される側が重いと思いながらも
その関係を望んでいる面がある所が複雑な所です。

ただ、一方が息苦しいと感じているなら、
健康な関係とは言いがたい面がある事は頭に置いておいた方が良いでしょう。

アディクション・・アルコール中毒や、ギャンブル中毒、薬物中毒
DV、就労せずに引きこもっているなどは、特殊な事だと思われがちですが、
共依存のカップルは大概どれかに当てはまります。

共依存カップルの特徴

共依存のカップルは親密です。

傍目に仲良く見えるだけではなく、距離が近いように思います。

相手と一体のような感じがあるといっても良いかもしれません。

家庭に中で、明らかに傷を負うような暴力があっても
お互いになくてはならない関係にあります。

彼は私がなくては生きていけない。
私は彼が必要としてくれないと生きていけない。
(性別は逆の事もまれにあります)

健康な家庭であれば内助の功かもしれませんが、
アルコール依存の夫に酒を買い与える
借金の尻拭いに走る事が、
状態を悪化させる事がわかっていてもやめられません。

過度に依存的になる人の特徴

細かくわければ、いといろなパターンはありそうですが、
一言で言えば、自分に自信がない人ではないでしょうか?

威圧的に接しても、
内心では捨てれれないかビクビクしている。

共依存とパーソナリティ障害は
関連があるように言われています。
そこを論述する自信はありませんが、
まあ、そうだろうなとは思います。

人に追いすがる。
時には脅したり、時には憐憫を乞う感じは
全く、同じように映ります。

仕事の能力がないわけではないのに、
仕事の場で評価される事が怖くて就労できない人とも
似ています。

依存させる側にまわりがちな人の特徴

アルコール中毒やギャンブル依存を抱えている人のパートナーも
ある意味自身のない人です。

意識に上がってくるのは、
この人には私がいなくてはダメだ、という事ですが、
無意識には、この人に頼ってもらえるから
私は生きている意味がある、という気持があります。

これは結構、やっかいなものです。

彼がアルコールやギャンブルを手放して
頼れる人になったら、
自分が存在する意味がなくなるような恐怖が根底にあります。

それには気がつかないので、
飲まないでくれと懇願しながら、自分がアルコールを買いに行く
という事がおこってきます。

被依存者にはアダルトチルドレンが多いと言われるのも
わかるような気がします。

見捨てられる事の恐怖と見捨てられない為の方策に
良い子をする事が身に着いている所が共通しています。

私のプライベートな知人でパートナーが依存症の人は、ほとんど離婚しています。
一人、自分が手首を切ってギャンブルをやめさせたという強者もいました。
ほとんど看護師などの医療職なので、
メンタルも経済面でも強い人が多いのでしょう。

しかし、多くの人は、アディクションをやめさせる事も関係を解消する事もできずにいます。

依存症は治るか

残念ながら。私の10年ほどの心理臨床の経験の中で、
状態の悪い時から、もう大丈夫、という所まで見届けたケースはありません。

ただ、改善していく方向性はこんな所だろうという事は
見聞きしています。

やはり、依存される側が、依存させない。
いきなり関係を断ち切るのが難しければ、
少なくとも、パートナーが依存症である事をどこかで望んでいるような思いを断ち切る
自分を頼ってくれる事に自分の存在意義を見出さない、といった事が
その第一歩になるように思います。

家族会はあちこちにありますので、調べてみてください。

一概には言えませんが依存症の当事者とパートナーでは、
パートナーの方がまだ大人(理性的)である事が多いように思います。
周囲がみえる方が、周囲を見ながら行動を決めていくしかありません。う

結果として捨てても良いと思うのですが、
そこに踏み切れないようであれば、
少なくとも相手を助長しない行動とは何かをしっかり学んでかかわっていく。

今までの経験であまりうまくいっていないのですから、
経験で対応しようとするのはやめた方が良いと思います。

アディクション、共依存は心理療法でも難易度の高いテーマと言われています。
言葉足らずですが、学ぶきっかけになればと思って書いてみました。

個人セッションもお受けできますが、
この人を変えてくださいと連れてこられても続きません。

この人と自分はどうかかわっていきたいのだろうかというお話しなら、お手伝いになる事もあると思います。

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