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虐待したくない のに 子供を怒鳴ってしまう 叩いて 後悔する  

虐待したくない  のに 子供を怒鳴ってしまう 叩いて 後悔する  

看護師 心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

脅さないで、子供を育てる事がきる親がどれくらいおられるでしょうか?SX

虐待とまではいかないと思うが、感情的になって子供におどしめいた事を言ってしまうというお話しはカウンセリングの中にも出てきます。
親にそんな事を言われた事が、今でも許せないというお話しもあります。

子供時代を思い返せば、大きな存在だった親も、思いなおせば当初は20代
そう思えば、未熟だったのはしかたがない、と親を許せる事もあります。

しかし、それを差し引いても許せない思いを抱えている方がいるのも、
子供がそこに命を委ねなかればならなかった事を考えればしかたがない事かもしれません。

感情的になって子供を脅してしまう理由

親自身も、自覚していない脅しが、子育ての過程ではよく使われます。

しつけと言われる物の大半も脅す側面を含んでいると思います。

そんな子はうちの子じゃない。
勉強しないと、まともな仕事につけない。

このあたりまでは、まだ、
親の側にも脅しているという自覚がある事かもしれませんが、
そんな事をするとみんなに嫌わるよ、とか、
仲間はずれになるよ、といった言動も脅しと言えます。

そうなってしまうのは、しかたがない事だと思います。

子供には、社会に適応して生きていって欲しいからです。

友達と仲良くやってほしい、思いやりのある子に育て欲しい
と思う気持の先には、
そうしないと、世の中に出た時にこの子が大変だという気持もあります。

職場でうまくいかなくて、孤立するようでは
本人も辛いだろうし、
仕事が続かないようでいつまでも親だよりでは、
おちおち老いていく事もできません。

教科書的に言えば、思いやりが大事。
思いやりをもてばみんなにも喜ばれて大事にしてもらえるよ
といった方が良い事はわかっていても、
子供は本来、自己中心的なものです。

冷静に言い聞かせる事で、納得するとはかぎりません。

清算の済んでいないお菓子をその場で食べようとした時
並んで滑り台の順番を待つ所で友達を突き飛ばした時は頭から叱る事も
必要になってきます。

そんな事をしたら、泥棒になって、おまわりさんに連れていかれる。
誰も、友達がいなくなる。
そんな言葉が出てくるのは、自然な事だと思います。

抱きしめて言い聞かせれば良いというのは、正解かもしれませんが、
そうできなければならない物でもないと思います。

そう考えると、親の側に余裕がなくなってしまう方が問題です。

時には感情的になって、言わずもがなの事を言う事も許容されると思った方が
親も楽になれます。
余裕をもって、子供と向き合えます。

学校に行ったり、社会人になった時には、もっと理不尽な扱いを受けます。

良い親だけしていると、その時点のストレスに耐えられない子に
育ってしまうかもしれません。

親は理不尽を教える者。
憎まれる事で役割をはたしているのだ、と考えてみるのも良いかもしれません。

しつけのつもりでも存在の否定は禁句

それでも、許されない親の言動は結構あると思います。

存在とか、人格にかかわる部分です。

お前さえいなければ、
生むんじゃなかった、
そんな事を、口走った事がある方も多いと思います。

そのあたりの事は、子供は怖いくらいに覚えています。

命の綱である親から、命を否定されたのです。
忘れるわけがありません。

小さな時だったから、よく覚えていないだろうと思わない事です。

親が不仲な時に、子供をおいて出ていく事を匂わせるとか、
何かあったら、お父さんの所に行ってね、とか言うのも惨い事です。

しつけのつもり、とは限らない事は自覚されていると思いますが、
夫婦の関係が悪い事のストレスに重ねて
子供が思うようにならないと出がちが言葉ではあります。

年端もいかない子供にとって、親は命の綱。

好き、嫌いを超えて、頼らざる負えない物だという事は
どんな時も、忘れないでいたいものです。

親に命を否定されて育った子供は脆弱な所があります。

認められたいと頑張るので、出世できたり
人の顔色を伺う事が身についているので良い人と評価されたりします。
そういう意味では、一見世渡り上手だったりします。

それでも、安心できない環境で育った人当たりの良さは張りぼてのようです。
中はスカスカなので、
何とも言えない虚無感を抱えていたり、
パートナーとうまくいかないといった事はおこりがちです。

消えてなくなりそうな気がするとか、
人との距離の取り方がわからないと言われるのは
よくうかがってみると、そんな幼少期をすごしておられる事が多いものです。

しつけと称する脅しにやむを得ない部分があるにしても、
そんな状況にはしたくないのではないでしょうか。

こんなお話しをしておくのも、
感情に飲まれて子供をののしりたくなった時に、
いくらかの歯止めになる事を願っているからです。

子供から脅された事への恨みをぶつけられた時

思い返してみれば、結構、子供を脅すような事を言ってきたな。

子供も子供で、親に暴言を吐いたけど、
だからといって、生むんじゃなかったと口走ったのは言い過ぎだった。

きっと、恨みも感じているにちがいない。

そんな時に、子供に謝った方が良いのだろう
と、思う方もいらしゃる事と思います。

謝るにしても、いきなり言いだしても、
子供自身が覚えているかどうかもわからないし、
あまりに唐突だと思う。

そんな時は、今すぐどうこうしようと思わなくて良いと思います。

自然に言葉にできるタイミングはいくらでもきます。

子供から、昔、あんな事を言ったじゃないか
今も忘れられないくらい傷ついた
と言われたら大きなチャンスです。

そんな風に感じたんだね、悪かったね、と言うだけです。

お前があんな事を言ったからだ、
あの頃のお前の生活態度はなんだったんだ、
とは言わない事です。

言いたいような事があるのはよくわかります。

それでも、親と子では力が違いすぎたのです。

絶対に強い親が、力で子供を操ろうとした事に、
ゴメンね、と言うのです。

だから、償いに何かしろと言う方に話が言ったら、
無視して良いと思います。

親にそんな事を要求できるようになった子供はすでに一人前
一方的に何かしてやるらなければならない立場ではありません。

ただ、過去の終わっていない恨みは終わらせた方が良いです。

親が何かの形で子供の手を借りなければならない時も
遠からずきます。
恨みだけしかないので、一切介護にかかわる気はないといった方は
むしろまれだと思います。
自分が言った事で、弱った時に報復されるとかは、
おおむね考えすぎです。

ただ、そんな時になって、
手を貸しながらも、子供の中に、
言われた事への恨みがフラッシュバックするとしたら、
子供がかわいそうだと思って欲しいように思います。

兄ばかりを可愛がった母への恨みを抱えて育った。
自分が嫁いだ後、母にその恨みをぶつけたら、
あんたそんな風に思っていたのゴメンね、と言ってくれた。
それから、母がなくなるまでは、本当にハネムーンだった、と
話してくださった方がいました。

脅された話ではありませんが、構造は同じだと思います。

親として、言いたい事は、すこし横に置いて、
そう感じさせてしまった事に
ゴメンね、と言う。

そこで、初めて、子供の側にも、
自分も未熟で言いたい放題で迷惑をかけた
申しわけない、といった気持も出てくるのです。

どちらが先でも良いのですが、
親が大人で、分別がある事を自負しているなら、
是非、親の側からそんな働きかけをしていっていただきたいと思います。

 

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