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人と浅い関係しか持てない 人との関係は深い方が良い? 広く浅くが良い?

人と浅い関係しか持てない 人との関係は深い方が良い? 広く浅くが良い?

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

人との関係が、表面的になりがちでつまらない、深い関係を求めているのだが、なかなかそんな話をする相手に恵まれない、といったお話しは珍しくありません。

そんな方は、深い所で付き合える人がほしいとおっしゃいますが、それでも、深い関係が本当に望ましい関係なのか、と考えると、結構面倒な所があるように思います。

腹をわった話ができる友人が欲しいといった気持ちにも答えながら、浅いコミニュケーション、深いコミュニケーションといった事をお話ししてみたいと思います。

人と深い所で付き合う方法

人と、深い所で、気持を共有したいなら、、方法としては簡単なものがあります。

自分の話をする事です。
自分に付随している、学歴な経歴、家柄などではありません。
自分がどんな事に関心があって、どんな思いをもっているかといった事を、相手をみながら、話をしていく。

相手を選ぶ所で注意は必要です。

相手が全く興味関心がない事を話してもしかたがありませんし、政治や宗教などそうそう揺るがない価値観が逆の場合は、そのあたりには触れないのもマナーだと思います。

それでも、あたりさわりのない話から、自分の気持ちが混じった話ができるようになると、関係は一つ深いものになります。

陰口、悪口などを積極的に進めるわけではないのですが、共通の人が嫌いな場合などは、一方が頑張って批判的な事を言わないようにしていると、関係は本当にお行儀は良いけれどつまらないものになってしまったりします。

共通する人の好き嫌いなどで、盛り上がれると深い話ができた満足感も得られやすいように思います。

話が高尚であるかどうかとは関係なく、本音を分かちあうといった関係を持てる人は、何人かはいた方が豊かになれるように思います。

かといって、深い関係が一概に良いものかと言えば、そうとも言い切れないような気がするのです。

深い関係のリスクや怖さ危うさ

深い関係は、お互いが似た境遇にあって、辛さを分かちあっているような時はよく機能します。

友達が結婚していって、何人かだけ独身で職場に残ったような時は、それまで、そんなに親しくなかったものどうしが、親しくなる事もあります。

不妊の辛さを分かちあっているようなケースでは、子供が欲しいという思いや、、今の段階で持てていない辛さを分かちあえる友達は大切です。

しかし、条件がかわっていった時に友達でいられるかというと、結構、難しいものがあります。

不妊でつながっていた友達に、子供ができた時に、友達として付き合っていけるかと言えば、難しいのではないでしょうか。
おめでとう、後につづくわね、と言いながらも、いつのまにかその人をはぶいて同じ状況の人とだけつながっていく。

そんな事はありがちの事ですし、ちょっと後ろめたいような気持がよぎっても、誰もがそうせざる負えないのですから、深く考えすぎない方が良いと思います。

一度、深い部分。特に辛い部分で気持ちを分かちあってみると、一生、代えがたい友達でいられるような気持になりますが、それは人の持っている気持ちのほんの一面でつながれたにすぎないという事は、最初から頭の隅においておくのも良いかもしれません。

浅い関係にも大きなメリットがある

浅い関係と一言で言いますが、使う方によって、かなり定義は違うように思います。
印象で言えば、表面的な関係という感じになるでしょうか。

言い換えれば、安全を優先した関係とも言えるかもしれません。

楽しければ良いとか、無難なら良いとかいう言い方もできるかもしれません。

人と、親密になりたい願う方や、親密さを求めたい状況では、つまらない関係とも言えるかもしれません。

それでも、浅い関係には浅い関係のメリットがあると思います。

浅い関係とは、一言で言えば、争いにならない事や、傷つけない事を優先したコミュニケーションです。

本音を言ってしまえば、争いになるといった事は日常的にあります。

むしろ、生の本音は、それぞれ異なるります。
感じ方、考え方も違いますし、実社会のコミュニケーションにはそれに利害が乗ってきます。
いつも和気あいあいで済むとするのは、綺麗ごとです。

聴く事が専門職として成り立つのも、自分の利害を脇において聴く事が特別な訓練を受けなければならない程、難しい事だからです。

争わない為には、話が相手の価値観にふれそうになった時はその話を回避するか、どちらかが気持を抑えるという事になります。

深い話を回避して、ある意味、無難な話に留めるのは、自分の身を守る為でもありますが、相手への配慮とも言えるような気がします。

食べ物の好み一つをとっても、自分が知っているその食べ物の魅力を伝える為に、言葉をつくし、時には一口でも食べてみて、と勧める。
そこで、相手の味覚が一つ開けるといった事もあるでしょう。

それでも、単なる、好みの押し付けになってしまうかもしれません。

そんな事を考えると、相手の気持を優先して、表面的な話に留めるもの、深い配慮。

かかわりとして、表層的でつまらない物と一蹴してしまえるものではないように思います。

関係の深浅、濃淡を使いわける

関係は深い方が良い、浅い方が良いと一言で言えるものではないように思います。

公的な関係が浅い関係になりがちで、恋人には深い関係を求めるのは、自然なことかもしれませんが、それも一言では言えないように思います。

同じ相手に対しても、煮詰まってきたような時には距離をおいてみる、一味たりないと思った時には一歩踏み込んでみる。
そこを自在に行きできる柔軟さが大切なのではないでしょうか。

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