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子供 夫 大切な人に 死にたいと言われた時

子供 夫 大切な人に 死にたいと言われた時

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

死にたいと言われる場面にもいろいろあります。
明らかに、追いつめられているのが見てとれる時ばかりではありません。

思春期の子供だと、思うようにならない時、
当てつけのような言い方で、死んでやる、という言葉を使う事があります。

痴話げんかの時に、別れるくらいなら死ぬといった言葉が出る事もあるでしょう。

高齢者では、日常的に、早くお迎えが来ないかしら、と言われる方も多いものです。

それでも、死にたいという言葉が出れば、大切な人である程、動揺します。
これは、動揺した方が良いのです。

死にたい は投げ入れる事で少し楽になる

死にたいというのは、心の辛さを表した言葉です。

死に向かっていくような状況でも生きたいと望む人は多いものです。

死にたい、といった言葉が出る時、人は、死にたいほど辛い、と伝えたいのです。

心理療法には、投げ入れという言葉があります。

辛い気持ちを人にぶつけて、相手が辛くなる事で、少し、自分の辛い気持ちを荷卸しできるような感覚。

投げ入れられた方は、たまったものでない、と思う事もあるでしょうが、自分が辛い気持ちになる事自体が、相手の辛さの一旦を担ってあげているのだと思って欲しいと思います。

何もできない、そんな事を言われても、と思った時に、言えただけ良いのだ、言う相手に選んでもらったのだと思うと、動揺しながらも、気持ちを受け止める準備ができるのではないでしょうか。

そのままの気持ちを聴く

死にたいと言われた時は、死にたい気持ちをそのまま聴く事が大切です。

死んではいけない、と口にする事はタブーです。
私はあなたに死んでほしくはない、を自分の根底に持っている事は大切ですが、それも最初から、言葉にしない方が良いくらいです。

何で?も語りたければ相手が語ってくれます。
根掘り葉掘りは禁物ですが、語ってくれた事を仕分けしていくような姿勢は持っていた方が良いと思います。
実際の対応で緩和できる事、と、気持ちの問題といった仕分けです。
先々はこれを提示して対応を考えていけると良いのですが、そこはあまりあせらない方が良いです。

虐めの問題なども、虐めを解決するのは容易ではありませんが、しっかり味方になってくれる人がいると思うだけで、生きのびる事はずいぶん楽になります。

最初は、聴くに徹する。

死にたいくらい辛いんだね。
本当の所をわかってあげられなくてすまないけど、辛い事はわかるよ。

タイミングがあえば、そんな言葉をかける。

言葉にしようと拘りすぎない事。
言葉にしなくても、そんな気持ちは伝わるものです。

言葉にできる事に拘るのは、何かできたような自己満足を得たいからだと、自分を戒めるくらいでちょうど良いと思います。

衝動的な死にたさは聴くだけで緩和する

特に、死にたい気持ちが、衝動的な場合は、聴く事で随分緩和するものです。

ミスを一番言われたくない奴に、これ見よがしに指摘された。
殺意が混じったような怒りと同時に感じる死にたさ。

大切な人をなくした時に、後をおっていきたいような死にたさ。

一緒になるつもりだった相手に、別れを切り出された時の死にたさ。

怒りや、悲しみや、恨みが軽くなっていくには、それなりの時間がかかるものですが、聴いてもらう事で、もともとの怒りや、悲しみや、恨みに繋がっていくと、死にたい衝動からは離れる事ができます。

その為には、死にたい気持ちを、一旦、預かってくれる人が必要。
打ち明けられた人は、そんな役回りを大事に引き受けて欲しいものです。

心理療法の対象となるようなテーマでありながら、それだけで、セッションを受けようとする人は、実際は少ないものです。身近な方が聴いてくれる事は大きな助けになります。

逆に、たかだかそれだけの事で、といった態度は、死にたいを助長させて自殺まで追い込んでしまう事もある事を忘れてはなりません。

慢性的な死にたさには休養が必要

病名が付くかどうかにかかわらず、深い落ち込みが続いているような場合は、聴いてあげる事だけで、楽になるのは難しいかもしれません。

それでも、しっかり味方になってくれる人がいるのは、大切な事ですので、聴く姿勢は基本です。

眠れているか、食べられているかを聴きながら、必要なら受診を勧める。

可能な範囲で休む事を勧める。
診断書をもらって、月単位で休むのが難しければ、今の季節なら夏休みとして、数日でも休む。気分転換も良いのですが、死にたいという言葉が出るような状況なら、まず体を休めるのが先です。

休職しているような家族に、心配からであっても、いつから働けそう?といった言葉はタブーです。

聴き手にもサポートが必要

友達といった距離なら、まだ聴く事もできるけれども、家族に死にたいといった気持ちを打ち明けられている時。まして、仕事に行けなくなって、生活の不安がある時。いつも、冷静で暖かい聴き手であるのは容易な事ではありません。

休職中の夫を見守る、専業主婦の妻などは最たるものです。
自分が潰れそうになる事もあると思います。

そんな時は、自分をサポートしてくれる人を見つけてください。
友達、親などで、自分の聴き手になってくれる人です。

カウンセラーは、訓練を受けたものとして、一味違った対応はできると思いますが、身近な所に味方を作るは大切な事です。

それでも難しい時に、カウンセラーを思いだしてくだされば良いと思います。

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