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50代女性 夫に魅力を感じない 添い遂げるに躊躇する

50代女性 夫に魅力を感じない 添い遂げるに躊躇する

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

夫に魅力を感じない、というお話はセッションの中にも出てきます。

若い方にもありますが、意外に多いのが、更年期。20年以上連れ添った方。

今一つ、魅力を感じないけれど、このまま最後まで添い遂げるのだろうか?
浮気されたとかなら、慰謝料とって別れる所だけど、踏み切る理由もない。

憎んでいるわけではないので、このままで良いような気もするが、しっくりしないまま、夫婦でいるのもなんだかな。

心理療法を受けたり、学んだりすると、自分の本当の気持ちがわかってきます。
不満を認識する機会にもなるのです。
だからといって、いきなり別れる方に意識がいくのもどうかと思います。

人生の残り時間が見え隠れしている年齢で、自分の正直な気持ちにそっていきたい時、夫婦の関係をどう考えたら良いか悩んでいる方の為に書いてみました。
若い方でも、お互いの関係をどう育てていくのか、参考になる事もあると思います。

ときめきも良いけれど 育んできた物を振り返る

夫にときめかない、という方でも、二人の関係の中で、はぐくんできた物があるのではないでしょうか?

子供のいる方でしたら、妊娠を知った日から、子供が生まれた喜び、子供をめぐる悩みを共有した日は思い起こせるのではないかと思います。

充分に対応してもらえなかった人でも、家族の為に働いてくれたなら、そんな事を思いおこしてみるのも良いでしょう。

特別、感謝の思いで振り返ろうとしなくても良いと思います。

まったく私が頑張ってきたから、この家庭はもったような物だわ。
そう思いながらも、ふっと暖かい思いになれるのでしたら、そこに立ち返ってみるのが良いと思います。

自分でゆっくり味わってから、あんな事もあったね、と夫に投げかけてみる。
共通の話題を振らなくては、と焦らないのがコツです。

子供がいない方は、かすがいのない状況で夫婦関係を維持してこられた事を振り返る。
子供のない方の方が、この年齢で二人の関係に悩む事は少ないように思います。二人でしっかり向き合ってなければ、夫婦でいる意味はないので、とっくに決着がついている事が多いのでしょう。

夫への不満と人生への不全感はわけて考える

自分の生活に充実感がない、楽しくない時、それを夫がつまらない人だからと考えない。

ようは、自分は自分で楽しめば良い、という事です。

夫婦で共通の趣味があるに越した事はないでしょうが、一緒に暮らしているのですから、趣味の活動まで共有しなくても良いかもしれません。

私がお勧めしているのは、小さくても好きな事、楽しい事でお金を得る事です。

仕事が趣味といった方は、夫婦関係がとりたて良くなくても、仕事に気持ちを向けていればそれほど気にならない事を経験していると思います。(夫に憎しみを感じている、といった場合はまた別です)

好きを仕事にする、というと、とんでもなく大変な事で、リスクも考えておかなければならないでしょう。

ここでお勧めしたいのは、そんなに大げさな事ではありません。

趣味の手芸品をバザーで売る、といった事からで良いと思います。
それで、あきたらなかったら、メルカリで売る。

お金にする事を進めるのは、確実にそれが必要だという証になる。それが、自分の存在を認められた、という喜びにつながるからです。

友達にもらってもらうと、喜んでもらえるかもしれませんが、案外、喜んであげなければという気持ちから、相手がサービスしてくれているだけかもしれません。
友達から買いたい、と言われたら、いくらで買ってくれる?と聞いてみるのも良いと思います。それで口ごもるようなら、相手のリップサービス。
それでも、喜んでもらえるなら、と差し上げるのもかまわないと思いますが、案外、もらっても使い道がない、と困っている方がいる事は、知っておいた方が良いかもしれません。

文芸作品など、直接お金にするのが、難しいものでしたら、雑誌などに投稿してみるというのもよいと思います。

日常の人間関係とは別の所で、人に認められる機会を積極的に作っていく事です。

生活は別にするのも一つの選択

お金に多少余裕がないと難しかもしれませんが、離婚する理由はないが、何だか夫が鬱陶しいと思うなら、別に暮らすという選択はあっても良いと思います。

子育ての途中では、とてもできなかった事も、今なら、できるのではないでしょうか?

期限はつけても、付けなくても良いと思います。

繁忙期に、離島や高原の民宿で働くといった事は、学生時代にやった人には今更かもしれませんが、結構楽しい事です。

喧嘩して、出ていった、という形にしないで、ちょっと冒険させてもらうという感じでやれると良いと思います。

離れて暮らしてみて、これが私の望んだ生活だと思えれば、先を考えても良いと思いますし、なんだかんだ言っても家庭に根っこがあるのだと思うなら、もどれば良いのです。

触れ合う事は大切

Sex そのものだけを言いたいのではありません。

手をつないだり、突きあってじゃれたり、一緒にお風呂に入ったり、そんな事を遠い新婚時代を思い出して、やってみる。
日常では難しいなら、旅先などでも良いと思います。

記憶をたどって思い出しても、他人事のようだった事が、肌感覚で思い出せると、二人で共有してきた事も改めて思い出せると思います。

離婚を勧めたくない理由

別居はやってみても良いと思うのですが、離婚はできれば避けて欲しいというのが、私の考えです。
あくまで、私見で、カウンセラーとして、これは伏せておく方が良いのかもしれませんが、一つの考えとして、書いておきたいと思います。

一人で老いるのは切ない

老いる事は、プラスにはとらえ辛い事です。

経験は増えていきますが、体は衰えていくし、認知症にならないまでも、思考力も低下します。

そんな時に、お互いこんなになってしまったけれど、楽しい事もあったね、と語る相手がいる事は大きな慰めになります。

その相手が夫でなければならないわけではないのですが縁あって結ばれて、子育てという大仕事を共同でやってきた相手をまず大切にするのは、自然な事ではないでしょうか?

子供は実家が欲しいもの

夫婦関係はとっくに破綻しているけど、子供の為と思って我慢してきた。

子供の就職や結婚を見届けて離婚したのに、それから子供と疎遠になったという話は良く聞きます。

特に父親と折り合いの良い子供が、父親を置いて出て行った母親を恨むといった事は起こりがちです。

酒乱やDV.生活費を入れないという場合なら、子供にも離婚の理由が見えて別れる事を応援してくれる事もあるでしょうが、夫婦の機微で足りない所は子供には見えません。

だから、我慢して添い遂げろ、と一言でいう事はできませんが、足りない所に目を向けるだけではなく、ある物はある、と認識していく努力はやっみても良いと思うのです。

一人で働いて生活を立てられるうちは良いのですが、やがて老いていきます。
そんな時、親が2人でいるうちは、なんとか2人でやっていってくれるだろうと、子どもは思うものです。一人になれば、多かれ少なかれ、フォローが必要になります。そんな事を、こちらの事情で子どもに強いてしまっている事は知っておいた方が良いと思います。

別れる別れないで、カウンセリングに来られる方もいらっしゃいます。別れる事を後押しして欲しいような希望が見てとれる事もあります。

別れる事の良し悪しをいうのが私の仕事ではありません。ご自身がいろいろな要素を出し尽くした上で納得できる選択をしていただければ良いのです。

ただ、私自身が一番お手伝いしたいのは、夫婦の関係をブラッシュアップする事です。

憎みあっているわけではないが、添い遂げる事に躊躇を感じるような方は、お一人でもカップルでも、お話に来ていただければと思います。

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