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いつも寂しい 人といても寂しい人が 孤独感を緩和する方法

いつも寂しい 人といても寂しい人が 孤独感を緩和する方法

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

寂しいとか、虚しいとかいった事が、カウンセリングのテーマになる事もあります。

寂しい人ときくとどんな人を連想されるでしょうか?
大切な人を亡くした人が感じる寂しさ。
友達のいない寂しさ。
子供が巣立った寂しさ。
肉親やパートナーと心がかよいあわない事の寂しさ。

どれも何となく想像できる気持ちではないでしょうか?

それでも、大切な人とともにいるような恵まれた状況にいても、孤独感が抜けない。
いつも寂しいと言われる方も結構いらしゃいます。

寂しいというテーマでカウンセリングにこられる方に、私が決まり文句のように言っているのは、自分と仲良くできていますか?自分をいじめていないでしょうか?といった事です。

大概の方は、怪訝な顔をされるのですが、これが納得できると、見違えるように明るい表情になっていきます。

慢性的な孤独感の原因

慢性的な孤独感の一番の原因は、自分と仲が悪い事です。
自分と仲が悪い、という言葉は、慣れてくれば一番しっくりくるのですが、最初は自分に批判的である、といった方がわかりやすいかもしれません。

今のままではダメだと、常に自分を責めている自分がいるという事です。

行動レベルの批判はまだ良いと思います。
ダイエットしたいと思っているのに、また、食べてしまった。
あそこで上司に「はい」と言っておけば丸くおさまる所を、下手に正義感むき出しに反論してしまった。
そんな事で、自省する事がまったくないもの困るでしょう。

ただ、それが高じると、自分の気持ちやあり方まで、批判し始めます。

ダイエットしたいなんて、柄にもない事を考えるからいけないんだ。
どうせ実行する根性もない癖に。
下手に正義の味方ぶるなんて、若造のやる事。
これだから、上司から敬遠されて出世もできないんだ。

自分の根底の部分が、やせてきれいになりたいと思っていたり、正しい事は割がわるくてもきちんと言っていきたい、と思っていても、そんな自分まで、自分の自身が否定してしまうような事を、人はしばしばやってしまいます。

こんな事をやっていては、本来の自分は弱る一方です。

自分に厳しいとか、自他に厳しいとかいった言葉は、教育やビジネスの世界では褒め言葉になるようですが、心理療法では否定的に使われる事も知っておいていただくと良いでしょう。

孤独感を解消する方法

自分と自分を見ている自分を分けていく

心のトレーニングを受けた事がない人は、自分の反射的に出てくるものが自分の気持ちだととらえています。
腹が立つ事があったから、怒る、といった事です。

しかし、実際は、怒りは自分が反応する基準があって、起こる感情。
馬鹿にされたからといって、怒る人ばかりではありません。
馬鹿にされるような自分が情けないと、悲しむ人もいれば、
人を馬鹿にする人をつまらない奴と憐れむ人もいます。

さらに同じ怒りの感情を感じても、当然だと思う人もいれば、
怒る事を恥じたり、批判したりする人もいます。

何が正解というのではありません。
ただ、自分の気持ちはそんなしくみで動いている事は知っておいた方が良いでしょう。

そして、気持ちが動いた時に、自分の気持ちが動いた事や、それがなぜ起こったかをみる事を練習していくのです。

気持ちそのものをコントロールしていくのはその先の話です。

最少は、リアルタイムで気づくのは難しいかもしれませんが、一呼吸置いてからでも良いでの、「ああ、あの時イラッとしたな」それは○○だからだな、といった事を見ていくようなトレーニングです。

孤独感を感じた時も、何だか寂しがっている自分がいるな、と気づくのが最初の段階です。
原因は人に誘ってもらえなかった事や、わかりあえると思った人に理解されなかった事などいろいろでしょうが、その奥には、そんな自分を責めている自分がいる事もだんだん自覚できるようになります。

大人の自分が子供の自分のお守をする

心理療法の世界で、よく使われる言葉に、インナーチャイルドという言葉があります。
流派によって、少しづつ解釈は違うようですが、ざっくり言ってしまえば、インナーチャイルドは、感情。言葉を変えれば、むき出しの自分。

それに対して、使われる、インナーペアレンツ(インナーマザー)とか、インナーアダルトとは、自分の理性。

この、理性の部分が、感情のお守をする。
インナーチャイルドワークと言われる方法です。
これができると、孤独感は目に見えて減っていきます。

小さい子供のお守をするのですから、お説教は禁物です。

シンプルに言えば、わかるよ、わかるよ、と自分に言ってやる。

自分の気持ちをわかってくれる人が、一人でもいると、孤独感は激減します。
一番近くて、仲良くしたい自分に自分が受け止められるのですから、気持が穏やかにならないはずはありません。

気持ちを上手にお守する方法

自分の気持ちをお守する、といっても、なれないうちは、何の事かさっぱりわからないかもしれません。

そんな時は、自分にかけてやる決まり文句を用意しておくのが、良いと思います
イライラしがちな自分が嫌な人には、「イライラもするよね」「腹も立つよね」といった言葉が良いと思います。

子供が巣立った後の寂しさには、「一人で大きくなったような顔をしていい気なもんだわ。そんな子でも、いないと寂しいよね」
大切なのは、気持ちの味方になってやる事です。

イライラしてはいけない、とか、子供の自立は喜ばしい事だ、といった批判や解釈は脇に置いて、ただ、自分の気持ちの味方になる。
そうすると初めて、自分が納得して、まあ、ぼつぼつ先に行くかな、と思えるようになってきます。

先走って、何か行動して寂しさを埋めようとは考えないで、自分の気持ちを向き合っていくのが、正解のようです。

インナーチャイルドワークが難しい時

こんなお話しをしても、難しいと言われる方も結構いらっしゃいます。

そんな方は、自分の中の大人の部分が育っていないのです。

自分の中の子供の部分が、泣いたり、怒ったりすれば、理性の部分も飲まれてしまうような状態になりがちです。

これは、その人の責任というより、育ってきた課程で気持ちを受け取ってもらった経験が少ない事が多いようです。
親が、「お前の気持ちは良くわかるよ」と言いながら、「でもな・・」と諭していく。そんな言葉を受け止めながら、人は自分の中の、大人の心を育てていきます。
いきなり、「感情的になるなんてとんでもない!」と叱りつけてもダメなのです。

そんな方は、しっかり自分を受け止めてくれる人に、話を聴いてもらう、といったプロセスを踏んでいく事です。

パートナーや親友がその役割を担っていただけるのが、一番良いのですが、難しいようであれば、心理カウンセラー(心理セラピスト)を使っていただければと思います。



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