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愚痴を言わない人は立派 強い人か?

愚痴を言わない人は立派 強い人か?

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

愚痴を言わないで、いつも笑顔で働いている。
仕事の上では立派な姿勢だと思います。

それが、あまり無理をしないでできるなら、
それが良いのだと思います。

それでも、それがあるべき姿。
誰もが、目指さなくてはならない姿、
というわけではありません。

「愚痴を言わない」もいろいろ

いつも笑顔の人も一つ掘り下げると、
いろいろな気持ちを持っています。

仕事に適性があって、
仕事の量も気持が良い達成感を感じられる位で、
家庭にも心配事がなくて、
体調も良くて・・・
そんな事が、全部そろっていれば、
機嫌の良い表情は意識しなくてもできるでしょう。

仕事上でもプライベートで何かしらひっかかる事はある。
それでも、差し引いた時に、
ポジティブな側面が多いなら、
そんなに無理をしないで笑顔も作れます。

しかし大概の人は、そんな状況にあるのも難しいのではないでしょうか?

そんな時に、自分を奮い立たせてくれるのは、
あるべき姿です。

職場なら、きりっとしていて温厚な上司であってり、
家庭では、いつも笑顔のお母さんだったり。
上手下手はありませすが、
結構、上手に演じられる人も多いのです。

これはこれで大切です。

自分の気分をむき出しにする人は、
大人げないと言われ低くみられるのは当然かもしれません。

ただ、立派なビジネスマンが家で暴力を振るっている、
といった話はしばしば聴きます。
頑張るのもほどほどが大切です。

辛さを感じられないのは不健康

心理職として、
もう一つ気になるのが、
辛さを感じない人です。

過重労働でも体の辛さを感じない。
屈辱的な扱いを受けても腹も立たない。

心理学の用語を使えば、
スプリッティング 乖離

辛い状況でも辛さを切り離して
なかった事のようにしてします心の仕組みです。

乖離で思いだすのが、
糖尿病などで足や腕が腐っていく人が、
それを笑い話にしているような場面。

病識がない、と批判する人も多いのですが、
辛すぎて向き合いきれないので、
切り捨ててしまっているという方が当たっているように思います。

職場で叱らても叱られれても
ヘラヘラ笑っている人も同じです。
辛くないわけはないのです。

でも、ご本人も意識のレベルでは
辛さを感じていない。
辛さを切り捨ててしまっているのです。

辛い感情もないかわりに、
改善の糸口もありません。

辛さを認識できる事は強い

こんな方に比べると、
愚痴を言いながら仕事を続けている人の強さが
浮かび上がってくるように思います。

カウンセリングでは、
辛さを認識できない人に、
自分の辛さと結びついていただくような関わりをする事もあります。

闇雲に、辛い気持ちを味わった方が良いというわけではありません。

ただ、意識には上がってこないけど
どこかで知っている辛さは、
「辛い」と一旦意識に上げた方が、健康にやっていけるのです。

定時に仕事を終わらすように指示をしながら、
残業しないと終わらないような仕事を振ってくる。

残業申請をしたら、能力の問題だと言われるので、
しかたがなくサービス残業をしている。

こんな時に、
自分の能力が低いので、こんな扱いも当然とするのか、
やってられないけど、
仕事にはそんな側面もあると納得して取り組むかは、
大きな開きがあります。

サービス残業など不当だ!と抗議するのも悪くないのですが、
組織の中でそれを言うのは、
黙って働く以上のメリットがあると、
計算した上でなければなりません。

言う言わないは後で吟味していけば良いのです。

ただ、自分の中に沸いてくるネガティブな気持ちには
自分がしっかり同意してやる。

頑張れない自分がダメなんだと叱りつけるのではなく、
やってられないけど、
あれこれ言うのも面倒だから、
まあ、さっさとやってしまおう、
くらいが現実的かもしれません。

愚痴にのまれない楽な姿勢に行きつこう

辛さを認識できた方が良い、といっても、
辛さに呑まれてしまうような状態が良いとは思えません。

辛い、やってられない、と思いながら、
そう思っている自分を、
もう一人の自分が眺めているような状態がお勧め。

ちょっと練習は必要かもしれません。

大変だ、やってられない、
あんな奴とは働けない、
いや、自分の能力の問題なのか・・

怒ったり、落ち込んだりしている自分に寄り添いながら、
どんな風にしたら不満を上手に伝えられるかな?と問いかけたり
わかるよ、と言ってやったり、
一頑張りしてしまおうと言ってやったり、
そんな事ができる大人の自分を育てていくのです。

大人の自分は子供の自分を虐待しない事。
感情的になっている子供の自分を
自分から追い出そうとしない事。
これが一番大切な約束事です。

愚痴や不満もあるけれど、
まあ、やっていくか、みたいなスタンス。

愚痴ばかり言うとも、
愚痴を言わないとも、
あまり変わらないように見えるかもしれません。

それでも、実際は違うものです。

カウンセリングで見違えるように変わる方は、
どちらか極端に振れていた方ですが、
外側は何とかバランスを取っていても、
自分の気持ちがどちらかに偏っていた方も、
このあたりの立ち位置が自分のものになってくると、
「本当に楽になった」とおっしゃいます。

心の疲れはあるけれど、
まだ余裕がある方は、お一人でもできる取り組みです。

頑張っても頑張っても成果は上がらないし、
辛いかどうかもわからなくなっている、といった方は、
カウンセラーという同行者がいた方が良いかもしれません。




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