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今の仕事がむいていない 適性がない 給与は下がるが転職すべきか 転職に踏みきれない

今の仕事がむいていない 適性がない 給与は下がるが転職すべきか 転職に踏みきれない

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

転職がらみのご相談は、カウンセリングの中にも頻繁に出てきます。

キャリアアップをイメージしておられる方。
今の仕事が辛い、条件が悪いという方。
人間関係が悪いという方。
理由はいろいろです。

私は高齢者の入り口の世代なのからか、基本的には転職には慎重です。

特に、他に行けばもっと自分を生かせるのではないか、という理由で転職を考えている方には
そんなに変わるものではない、と言った事を言いたくなります。

終身雇用の時代ではない、と言われますが、やはり長く勤めている事で得られる給与や
社会的な信頼を体感しているからです。

スキルアップをイメージして転職するなら、引き抜かれる位の力量が欲しい所です。

そう言われて、躊躇を感じるなら、今の場所を大切にしていただきたいと思います。

そんな私が、どちらかと言えば転職方向で話を進めたくなるのが、
この適性がない、という理由です。

人生はクライアントさんのものであり、
カウンセリングの中では基本アドバイスはしません。

それでも、このあたりまでは考慮して欲しいといった事はお話しします。

今日はそのお話しをしてみたいと思います。

適性がない時は転職した方が良い?

適性といる言葉も取り方でいろいろですが、

私の思う適性がないとは、
頑張っても頑張っても、人並みの事ができないというイメージです。

発達障害なのが絡んでいる事も多いと思いますが、
今回はこの事には触れません。

仕事には、いろいろな側面があるので、
仕事のこの部分なら、人並みかそれ以上だと思える人はまだ良いです。

それでも、そこが仕事として求められる主な部分でないなら、
やはり仕事全体として、その職種は適性がないかもしれません。

後輩に昇進で抜かされても、それなりに使ってもらえる。
フォローしてもらっている面もあるだろけど、
雑務も嫌がらずにやっているので、結構重宝がられている。
居心地の悪い思いはしていない。

そんな方は、それで満点です。
なにも転職を考える必要はありません。

ご本人にしても、時々、もっと自分を生かして働きたいと思っても
深刻に、転職したいと思い悩む事はないでしょう。

私が転職を勧めたくなるのは、
適性がない事で傷ついている事が多いからです。

適性がない→
人並みに仕事がこなせない→
叱責されたり、馬鹿にされたりする

ここで、悔しいとか悲しいとか思えているうちはまだ良いのですが、
そんな状態が何年も続くとそれが当たり前になります。

自分で自分の事を、馬鹿にされて当然の人間だと思ってしまうのです。

仕事ができるかどうかと、
人として立派かどうかは、全く別の事です。

しかし、こんな時は区別がつかなくなります。

仕事ができないおじさんが若い上司に叱責されてヘラヘラしている。
悲しや悔しいを切り捨てて、自分はその程度の人間だと思ってしまうとそうなります。

それでも、深い所で傷ついているのです。
そんな人生は悲しすぎると思いませんか。

それでも転職に踏み切れない理由

今の職種は適性がないと思って会社に内緒で、転職活動をしてみた。
採用してくれそうな会社も見つかった。

それでも、転職に踏み切れない方もおられます。

表だって理由にあがってくるのは、給与条件が悪いという事が多いようです。

このあたりは、よくうかがってみると、
低い給与を受け入れる事は、価値のない自分を受け入れるようで抵抗があるようです。

通常なら、中途採用は即戦力を期待される所で未経験者をとるのですから
そんなに条件が良い所はないでしょう。

低く見られる事に慣れてしまっているようでも、
別の方向から、給与という数値で突きつけられると
受け入れがたく思う気持もよくわかります。

このあたりからは、ご自身で何を大切に思うかで、選んでいってもらうしかありません。

大きな会社で、給与も結構よい。
親も喜んでいる。
そんな条件を捨てて、転職するのは冒険だとは思います。

退職を迫られるような状態でなければ、続けても良いのです。

ぎりぎり仕事として成立しているのですから、
できの悪い奴といった視線に耐えれば良いだけの事です。

ただ、もう一つだけ踏まえておいていただきたいのは・・

適性は努力ではおぎないにくい

補えないと言い切ってしまうのは私も抵抗があるので補いにくい、としましたが、

実際は補えないと考えた方が良いかもしれません。

運動神経のない人が、運動部に入るようなものです。

部活自体が、レクレーション的な所なら良いのですが、
甲子園を狙う野球部に入った事を想像してみてください。

これは、レギュラーになれるかどうかで、
きつい練習に耐える辛さとは異質なものです。

やればやるだけ、自分が水準に行かない事を突き付けられる。

プロなら、二軍ではなく戦力外通告です。

スポーツを楽しみたいのなら、別のやり方があります。

適性のない事を人並にやろうとする努力ができるなら、
何分一かの努力で、それなりの成果を得られる分野があるはずです。

思い切って、違う職種で仕切り治すのなら、早い方が良いです。

異動という抜け道もある

ただ仕事の適性は、会社でなく、仕事の内容によるものです。

異動という方法で切り抜けられる事もあります。

それでも、花形の職場から裏方へ、といった事も多く
給与もそれで違ってくる事もあります。
どこで割り切るかは、転職と変わらないような決断が求められる事もあります。

周囲の評価、まわりの人の目線を意識してしまうのは、
転職する場合より多いかもしれません。

どちらにしても、適性がない事を自覚して、無理なく務まる所を探していく事には
自分の可能性を探求していくような華やかさはありません。

それでも、穏やかに働いていく事、
自分が不要に傷つけられない環境に身を置く事は
なにより大切な事だと思います。

良い人生を探っていくような気持で、丁寧に吟味していただきたいと思います。

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